このPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)(ポルトガルダイヤモンド)はGIAの鑑定によりカラーグレードはMながら127.01カラットという大きさにもかかわらず抜群の透明度を有しておりファセット上の小さなへこみ1つとテーブルにあった小さな傷2つの為にVS1というグレードになっていますが実際目にすると十分それ以上のクラリティを与えられてもおかしくないほど綺麗なダイヤモンドです。正面に対して広くテーブルをとるエメラルドカットにされたこのダイヤモンドのその透明度に対しての美しさがこのようなカット形状でより一層引き立つ美しさを持ちます。また黄色味を帯びていながらその強烈な蛍光性と相まって神秘的で独特の色合いを醸し出しています。このPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)は1920年頃にはBlack,Starr&Frostによってブルーダイヤモンドとして宣伝されていました。
このPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)の出自もはっきりとしていません。18世紀にブラジルのある鉱山で見つかりポルトガル王室に贈られその王冠に飾られた、とか20世紀に入ってから南アフリカのキンバリー鉱山という有名なダイヤモンド鉱山で発見されたなど諸説があり、どれも文書化された証拠がないため本当はどこの産なのかは正確にはわかりません。もしかしたら将来的に鉱物のDNA鑑定のようなものができるようになり様々な場所から採掘された鉱石類と成分を微細に研究することにより生産地が特定できるかもしれませんね。
正式に記録として残っているこのPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)のヒストリーは1928年にペギー・ホプキンズ・ジョイスという女性がPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)を高額で買取った、ということとこのダイヤモンドを1951年にハリーウィンストンが彼女から買取ったという記録があります。尚、このダイヤモンドがPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)と呼ばれるようになったのはこの時からでハリー・ウィンストン(NYの超高級ジュエラー、キングオブダイヤモンドの異名を持つ)が名付け親とされています。
この奇跡のような透明度を持ったエメラルドカットのダイヤモンドは現在はワシントンDCのスミソニアンダイヤモンドコレクションのひとつとなって保管されています。有名なスミソニアン博物館に付随する鉱物科学部門の宝石/鉱物部門にあるこのコレクションにはかの有名な呪われたブルーダイヤモンド「ホープダイヤモンド」もこの博物館の所有です。
MARUKAではこのPortuguese Diamond(ポーチュギーズダイヤモンド)のような100キャラットオーバーのダイヤモンドは買取した経験はございませんが、常日頃から多数のダイヤモンド・宝石類を買取させていただいております。それは「ブランドショップ」と違い昭和28年から続く老舗質屋を母体とするMARUKAだからこその宝石類の取り扱いの経験と実績の積み重ねでありその他着物や美術品・骨董品買取や楽器類の買取などにも活かされています。
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