「Kazanjian Red Diamond」(カザンジャンレッドダイヤモンド)は、5.05カラットのレッドダイヤモンドです。天然で赤い色をしたレッドダイヤモンドは世界中でも30個ほどしかないと言われており、その希少性は他のカラーダイヤモンドより突出していると言われています。
Kazanjian Red Diamond(カザンジャンレッドダイヤモンド)は南アフリカのLichtenburgという地で1926年に発見されたときの原石は今よりももっと大きく35カラットもありました。発見された原石はすぐにオランダのアムステルダムに送られ、7ヶ月の検討期間の末エメラルドカットになりました。
第二次世界大戦中はこのレッドダイヤモンドは一時ドイツのヒトラーに押収されたりしましたが、大戦後には無事回収され、その後は様々な人の手を渡り歩きます。まずは著名なダイヤモンド商人ジョージ・プリンズ(George Prins)、その後アーネスト・オッペンハイマー卿(Ernest Oppenheimer)や個人だけでなく当時の世界的ダイヤモンド取引企業であったRoyal Asscher Diamond Company, Ltdなどを渡り歩き、最終的に1970年にはカラーダイヤモンドの個人コレクターに買取されました。
その後長い間その個人収集家の基にあり公の場には出てきませんでしたが、2007年レア宝石の収集家「Kazanjian Bros」のダグラス・カザンジャン(Douglas Kazanjian)が、自身のコレクションの中にこのレッドダイヤモンドが混じっていることを発見し、以来「Kazanjian Red Diamond」と呼ばれるようになります。彼は「偶然」コレクションに入っていたと言っていますが世界で2番目に大きいと言われるレッドダイヤモンドが偶然コレクションに混じるわけがなく、以前の持ち主であった個人収集家のプライバシーに配慮した発言であると言われています。
またこのKazanjian Red Diamond(カザンジャンレッドダイヤモンド)は日本で展示されたこともあります。現在これはカザンジャン・ブラザーズの慈善団体であるカザンジャン財団が所有しており、歴史あるジュエリーハウスであるガラード(Garrard)がその展示の権利を持っておりガラードの銀座のお店で展示されました。ガラード(Garrard)はイギリスにて1735年から続く世界で最も古いジュエラーであり英国では「ガラード」というと企業名のみならず高級ジュエリーとそれに伴う完璧なサービスの総称である、と言われています。イギリスを中心とした各国の王室や上流社会御用達のジュエラー、それがガラード(Garrard)です。
いずれにせよ前述のとおり世界で天然ものは30個ほどしか現存しないレッドダイヤモンド。世界2位の大きさで5カラット強(1位はムライエフ・レッドダイヤモンド 5.11カラット)ですから恐らく私達ダイヤモンドの買取を生業にしている人間ですら手に取ることはないと思いますが機会があれば一度見てみたいものです。
MARUKAでは2017年3月に大阪心斎橋(御堂筋と長堀橋が交差する新橋交差点から西へ30m、南側)に全国9つ目の店舗を出し、同年中への神戸三宮、元町あたりへの出店もにらみ近畿一円を拠点として東京の銀座と渋谷、さらに福岡天神と全国で精力的にダイヤモンド買取に取り組んでいます。
宝石・ダイヤモンドの買取においてはダイヤモンドのグレードを正確に見極める眼が重要であり、MARUKAの査定士はそれらの修業がきちんとされており鑑定書・鑑別書の有無にかかわらずきちんと査定してその相場内で最高の価格で買取させていただきます。
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