オメガ

今やクロノグラフの入門機とも呼ばれるオメガの定番クロノグラフモデル、スピードマスターは同じく人気のモデル、シーマスターが原型になっています。このシーマスターに手巻きのキャリバー321を搭載したシーマスター・クロノグラフが原型になり、裏蓋に刻印されているシーホースがその名残を感じさせてくれますね。
1957年、シーマスター・クロノグラフは現在の名称である「スピードマスター」へと変更されました。
スピードマスターはオメガ買取りでも最もよく目にするモデルであり、アメリカ宇宙航空局、NASAの公式装備品に採用されている事もあり別名ムーンウォッチとも呼ばれています。このアメリカ宇宙航空局の採用をきっかけに1966年にはスピードマスター・プロフェッショナルに改名し2年後にキャリバー861へと変更されます。
スピードマスターは自動巻き機構やデイト機能が搭載されない等、クロノグラフとしては非常にシンプルな機構である事によると考えられています。
またスピードマスターの風防はプラスチック風防が採用されており、これは無重力下でガラスが破損した際に破片が飛び散る事を防ぐためとされているのもムーンウォッチたる所以なのではないでしょうか。風防にプラスチック風防を採用されている事や竜頭、プッシュスイッチの構造上、防水性能が殆ど期待できないと言う点はありながら現在でもオメガを代表する人気のモデルの地位は揺らいでいません。また後々、オートマチックモデルも追加されスピードマスター・プロフェッショナル同様に人気を博して行く事になります。両モデルとも非常に「限定モデル」が多いのも特徴の1つで、オメガ買取りでは限定モデルを目にする機会があるとすればスピードマスターが殆どを占めているのではないでしょうか。
スピードマスター・プロフェッショナルの場合は誕生した年が関係する周年記念モデルやアポロなどスペースシャトルが関係する周年記念モデルなどが多く、オートマチックの場合は丸井限定モデルやシューマッハモデル等の限定モデルが存在しています。
NASAの有人宇宙ミッションでは必ず使用されてきたスピードマスター・プロフェッショナルは宇宙探査の歴史に確実に地位を築いています。ムーンウォッチと呼ばれるに相応しい功績をスピードマスター・プロフェッショナルは残しているんですね。
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