Polar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド）41.28ct

Polar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド41.28ct）の特徴は2mmのフラットキーュレットとパビリオンに8個の尖ったスター型を持った世界的にも有名で珍しいダイヤモンドです。ダイヤモンドのカットで最も重要な、左右の対称性がほぼ完璧に近く、キューレットを中心に自立して立つことが出来ると言われております。その重量は41.36ctのEカラー、VVS2のクッリティーにブリリアンドのクッションシェイプカットとなっております。
原石の原産地は世界的にも屈指の宝石産出量を誇るインドのゴルコンダ鉱山とされております。Polar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド）のポーラースターと北極星を意味し、全てのダイヤモンドの中でも最も輝きの強いダイヤモンドとして知られております。そしてその名前の由来はバビリオンの8ポイントスターカットから由来しています。
Polar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド41.28ct）はナポレオンの兄にあたるジョセフ・ボナポルトの所有になった1900年代までは、その原産や詳細は不明確でした。その後からロシアの富豪ツァー一族の中のタチアナ・ヨソーボフ女王が所有しました。
またその後ボルシエビキ革命で亡命する際にこの宝石を持って亡命生活を送る為、現在でも有名な世界的ジュエラーのCartier（カルティエ）に売却しCartier（カルティエ）はその後2年間所有し、それを日本でもお馴染みのシェル石油の創設者であるヘンリー・データディングに売りました。
ヘンリーはダイヤモンドを妻のヘンリー・リディアに贈り彼女はこのPolar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド）を特別な日にリングやペンダントとして使用していたとの事です。リディア夫人が亡くなると、その財産の相続人が直接いなかった為、Polar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド）は競売にかけられました。そして1980年にスイスジュネーブのクリスティーがPolar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド）を456万ドルで売却したと発表しました。
1980年当時のジュエリーや宝石一点についた金額では最高記録との事で、宝石1ctあたり110万ドルとなっており、ホワイト宝石の中でも最高額記録でもありました。それから現在もそのPolar Star Diamond（ポーラースターダイヤモンド41.28ct）の買い手のスリランカの大富豪のラジーン・サリは投資として購入したとされており、現在でも彼の個人所有となっております。
宝石は原石の発掘から人の手によって磨き、カットされその当時から売り買いがされてきました。それは現在も変わらずその売り買いされ、人から人の手へ渡っていく宝石。これからもその神秘的で永遠の美しさと輝きを放つ宝石達を人は追い続ける事でしょう。
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