セリーヌのバッグに関する歴史や歴代デザイナー、型番とロゴについても解説|ブランド高価買取・高く売るならMARUKA(マルカ)へ

公開日:2021年08月19日

多くの方が憧れを抱くブランドの「セリーヌ」
上質でシンプルなデザインが特徴のセリーヌですが、創業者でデザイナーのセリーヌ・ヴィピアナが退任したあとは、3人の歴代有名デザイナーに引き継がれています。
そこで今回はセリーヌの歴史をはじめ、歴代デザイナーや製品の型番、ロゴでわかる製造年式、人気のバッグなどをご紹介します。
ぜひ、チェックしてみてください。

セリーヌの歴史

セリーヌが誕生したのは1945年。
「セリーヌ・ヴィピアナ(celine vipiana)」と夫の「リチャード」の2人でフランスのパリで創業したブランドです。以下では、セリーヌの歴史を紹介します。

セリーヌの始まりは子供靴から

セリーヌは、創業当時からバッグを製造・販売していたブランドではなく、オーダーメイドの子供靴専門店から始まったといわれています
創業者であるセリーヌが子供靴のデザインを手掛け、パリの革職人が製作。
革靴は医学的観点から安全性が高く、くわえて最高級の革を使用して一流の革職人が製作するこだわりがありました。
そのため、完成した子供靴は上質なものがほとんどで、それが上流階級の方たちの間で瞬く間にヒットしたようです。
これを機に、セリーヌは1948年に店舗数を増やしていきます。
そして1959年、子供靴を購入する親からも注目を集め、その要望に応えるため婦人靴も展開するようになりました。
さらに、そこから事業を展開していき、1965年は香水、翌年の1966年にバッグ、1967年に高級な既製服であるプレタポルテなどの事業をスタートします。

B.C.B.Gの代名詞になる

プレタポルテ・コレクションによってセリーヌは一流ブランドとして名が知れ渡るようになり、B.C.B.G(ベーセーベージェー)の代名詞となったのです。
B.C.B.Gとは、フランス語の「bon chic bon genre(ボンシック ボンジャンル)」を略した言葉で、
パリの上流階級の品を表すようなシックなファッション・ライフスタイルを意味します。
このB.C.B.Gで有名になるにあたり人気になった商品が、馬具のひとつである轡(くつわ)型の金具装飾がついた婦人用モカシン(1枚の革で作られた袋状のシューズ)の「インカ」でした。
それから、馬車の柄とバックルが特徴のサルキーバッグを発表し、大ヒットしたのです。
しかし、上品で上質なデザインを扱うセリーヌのターゲット層は、
上流階級の方や高齢の方。
B.C.B.Gも徐々に衰退していき、セリーヌは「高齢層のブランド」というイメージが定着しました。
これにより、流行に敏感な若者からの人気は衰えてしまったのです。

LVMHグループの傘下に入る

業績が悪化したセリーヌは1987年、フィナンシェル・アガッシュ社という企業に買収されます。その後、フィナンシェル・アガッシュ社はLVMHグループを買収。
LVMHグループとは、ルイヴィトンとモエヘネシーを合併して設立した複合企業のことです。
フィナンシェル・アガッシュ社に買収されたセリーヌは、LVMHグループの傘下に入ります。
それからというもの、セリーヌは急成長を見せますが、創設者であるセリーヌ・ヴィピアナは退任。
その後は3人のデザイナーの活躍により、今もなお多くの方に愛され続けるブランドとなっているのです。

セリーヌの歴代有名デザイナー

セリーヌを大きく成長させた歴代デザイナーは、以下の3人です。

マイケル・コース

1996年、セリーヌがLVMHグループに移管したあとにチーフデザイナーとして招き入れたのが、当時ニューヨークで活躍していたマイケル・コースです。
セリーヌにスポーティスタイルを取り入れたことによって多くの人々から再び人気を集め、回復に大きく貢献しました。
マイケル・コースは、2002年に「ブギーバック」、2003年に「パリ・マカダム」を発表しています。
これまで高級ブランドバッグといえば、「デザイン性重視」というイメージがありました。
しかし、マイケル・コースはセリーヌのバッグに機能性を充実させたことによって、働く方や上流階級の高齢層からも高い支持を受けたのです。
そんなマイケル・コースは、「パリ・マカダム」を発表したあとにセリーヌを辞任し、自身の「MICHAEL KORS」というブランドを立ち上げています。

フィービー・ファイロ

クロエのデザイナーを務めていたフィービー・ファイロが2008年、セリーヌのクリエイティブディレクター兼取締役に就任。
セリーヌの魅力にラグジュアリー感を加えたことにより、世界中の方々をさらに魅了しました。
また、フィービー・ファイロはイギリスのファッション業界の功労者やブランドを表彰するアワード「ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」の称号を得ています。
「セリーヌといえばラゲージ」というイメージを持つ方は多いのですが、じつはこのラインはフィービー・ファイロが生み出したデザインです。
このほか、セリーヌの人気ラインである「トラペーズ」「カバ」などもフィービー・ファイロが手掛けたデザインです。
セリーヌ人気が高まっている中、フィービー・ファイロは2019年にクリエイティブディレクターを辞任しました。

エディ・スリマン

フィービー・ファイロが辞任したあとの2019年、セリーヌのクリエイティブディレクターを引き継いでいるのがエディ・スリマンです。
サンローランの事業回復に貢献した人物であり、クリスチャン・ディオールでもデザイナーを務めていたほどの実力者。
前任のフィービー・ファイロのデザインはロックで、
セリーヌの雰囲気とはまったく異なりました。
そのため、就任直後は非難されることもありましたが、セリーヌのロゴを「CÉLINE」から「CELINE」に変更。
さらに、メンズコレクションを発信するなど
セリーヌに新たな風を巻き起こしている人物です。

セリーヌのバッグの魅力とは?

では、そんなセリーヌのバッグにはどのような魅力があるのでしょうか。
セリーヌのバッグは、シンプルで上品な印象を与えるデザインがほとんどです。
カジュアルなファッションやフォーマルファッションにもマッチするため、活用シーンを選びません。
さらに、セリーヌのバッグは品質が高いのも魅力のひとつ。
10年後、20年後と長きにわたって使用できるので、ひとつのバッグを愛用し続けることが可能なのです。

セリーヌ製品の型番について

セリーヌ製品には、「型番」が存在します。製品を特定するのに役立つ番号なので、セリーヌの型番について押さえておくようにしましょう。

型番とは?

型番とは、メーカーや小売店などが製品を管理するために設定された製造番号のことです。
この型番を知っていることで、たとえば「セリーヌのこのバッグが欲しい」と思ったとき、インターネットで型番を検索すればすぐに見つけられます。

セリーヌの型番は、13桁または14桁の英数字で構成されています。また、9桁目または10桁目にピリオドが打たれているのが特徴です。
具体的には、クラシック ミディアムのボックスカーフスキン・キャメルであれば、「164173DLS.04FG」と記載されているのが型番です。

型番最初の2桁の数字は「シリーズモデル」

セリーヌの型番の最初の2桁からは、「シリーズモデル」を把握することができます。型番からわかる主なシリーズモデルは以下のとおりです。

型番(最初の2桁の数字) 主なシリーズモデル
10 クラッチ
16 クラシック、ラゲージ
17 カバ、トリオ、トリフォルド、トラベラーズ、トロッター、フレーム
18 クラスプ、ビッグバッグ、キューブ

ただし、型番最初2桁のラゲージの一部には「18」が混在することもあります。また、型番最初2桁の数字が「17」でも、「16もしくは18」が混在するケースもあるため、あくまで参考程度に留めておくようにしましょう。

型番冒頭の6桁の数字は「モデル名」

次に、型番冒頭の6桁の数字からは「モデル名」を特定することが可能です。たとえば、「167793」であれば“ラゲージ マイクロ”、「182863」なら“ビッグバッグ ミディアム”というのがわかります。
もし、セリーヌの特定の製品を探したい場合は、型番冒頭の6桁の数字を覚えておくのがおすすめです。

ピリオドの前にある3桁の英数字は「素材」

型番にあるピリオドの前の3桁の英数字からは、「素材」を把握することが可能です。
セリーヌのバッグは主にカーフスキンが使用されていますが、加工方法によって「ソフトベアカーフスキン」「サプルグレインドカーフスキン」など、さまざまな種類があります。
そのため、素材にもこだわりたいならピリオドの前にある3桁の英数字を覚えておくとよいでしょう。

ピリオドの後にある4桁の英数字は「カラー」

型番のピリオドの後にある4桁英数字からは、「カラー」を把握することが可能です。
たとえば、セリーヌで定番人気のブラックであれば「38NO」となります。ただし、モデルによってカラー名が異なるためその点は留意しましょう。

なお、上述した情報には例外もあるため、参考程度に留めておくようにしましょう。

どこに表記されているの?

セリーヌの型番は、バッグや財布など製品には記載されていません。
では、どこに型番が表記されているのかというと、店頭の商品タグでチェックすることが可能です。また、セリーヌの公式サイトで取り扱っている製品に関しては、インターネットから調べられます。

このほか、セリーヌの製品を持っている場合は正規店で購入した際に発行される「ギャランティーカード(Gカード)」からも確認することが可能です。
ギャランティーカードとは、その製品が本物であることを証明する指標のひとつです。
購入時、スタッフの方がギャランティーカードに英数字を記載してくれるので、それが型番になります。

型番がわからない場合は?

「セリーヌの公式サイトで取り扱っていない」「ギャランティーカードが手元にない」という場合は、型番を把握するのが困難です。
その場合は、セリーヌのバッグを購入した正規店に持ち込むとよいでしょう。
正規店であれば、ギャランティーカードがなくても型番を教えてもらえます。

このほか、買取専門店を利用して型番を調べるのも一案です。
買取専門店の中には、無料で査定をおこなっているところがあります。
「査定を依頼したら買取に出さなければならないのでは?」と思う方もいますが、そんなことはありません。
もし、手放すことを検討しているのであればそのまま買取に出すこともできますし、型番を調べたいだけであれば査定に出して教えてもらうことも可能です。
ただし、買取専門店によっては「査定してキャンセルする場合は費用がかかる」ということもあります。
そのため、型番を調べることを目的に買取専門店を利用するのであれば、「キャンセルしても費用がかからないか」を確認しておくようにしましょう。

セリーヌはロゴを見るだけで製造年式がわかる?!

セリーヌの製品にあるロゴを見ると、ある程度製造年式を把握することができます。
そこで以下では、創業時から2018年以降のロゴをそれぞれ製造年式に分けてご紹介します。

創業~1960年代

セリーヌが誕生した1945年〜1960年代までは、馬車のロゴがメインで使用されていました。
また、文字に関しては「CÉLINE」のロゴを用いており、ほかにも1980年代まではアクセント符号の向きが異なる「CÈLINE」、アクセント符号がない「CELINE」がランダムで使用されています。
そのため、ある程度の製造年式がわかっても「1950年代のセリーヌ」というようにぴったり当てることは難しいといえるでしょう。

1970年~1980年代

1970年~1980年代に製造されたセリーヌの製品にも、馬車のロゴが使用されています。また、文字に関しては「CÉLINE」「CÈLINE」「CELINE」の3つの表記をランダムで使用。
とはいえ、1970年~1980年代ではアクセント符号がない「CELINE」がメインに使用されていたといわれています。
そのため、馬車と「CELINE」のロゴが使用されている製品であれば、1970年~1980年代に製造された可能性が高いと考えられるでしょう。

馬車のロゴが使用されている製品は「オールドセリーヌ」といわれており、中古市場にて高額で取引されています。

なお、オールドセリーヌに関しては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。

オールドセリーヌとは?人気のバッグや買取時に役立つ情報をご紹介

~2018年

2018年になると、馬車のロゴはなくなっています。
そのため、文字だけのロゴになり「CÉLINE」「CÈLINE」「CELINE」の3つの表記がランダムで使用されています。
2008年にセリーヌのクリエイティブディレクター兼取締役に就任したフィービー・ファイロの時代では、主に「CÉLINE」のロゴが使用されていたそうです。

2018年~

2018年以降は、アクセント符号がない「CELINE」が使用されています。
また、看板も「CELINE」に変更となっているため、「CÉLINE」「CÈLINE」のロゴが使用されていることはほとんどありません。
もし、2018年以降の製品とうたっていながらロゴにアクセント符号がついている場合は、偽物の可能性が考えられます。

セリーヌ人気のバッグ5選

以下では、セリーヌの代表的なバッグを5つピックアップしてご紹介します。

サルキーバッグ

セリーヌ人気の火付け役といっても過言ではないバッグが「サルキーバッグ」です。
4つの馬車が交錯した独創的なデザインで、長きにわたってセリーヌを支え続けています。
素材は主にPVC(塩化ビニール)が使用されているので耐久性が高く、長期間使うことが可能です。
ただし、サルキーバッグは現在生産されていません。
そのため、購入する場合は中古を探す必要があります。

 

パリ・マカダム

マイケル・コースがセリーヌを引き継ぎ回復に導いたのが「パリ・マカダム」です。
パリにある凱旋門を取り巻くチェーンからインスピレーションを得て作られたデザイン。
素材はデニム生地を使用しており、カジュアルな雰囲気を演出します。

 

ラゲージ

前述したように、「セリーヌといえばラゲージ」とイメージされるほど、多くの方に愛されているバッグです。
シンプルかつ上質な雰囲気を放つラゲージは、カジュアルやフォーマルシーンにもぴったり。
そんなラゲージですが、じつは発表されてからすぐに爆発的に人気が高まったわけではありません。
芸能関係者やファッション誌の方が愛用してから認知度が高まっていったといわれています。
ラゲージの主な素材は、ラムスキンとカーフスキンです。
質の高い革素材を使用しているので、適宜お手入れすることによってきれいな状態で長く愛用し続けられます。

 

C(セー)バッグ

2019年に登場し、
セリーヌの新アイコン的存在となっているのが「C(セー)バッグ」です。

中央にある金具がCELINEの頭文字を取った「C」になっており、シンプルでラグジュアリーな雰囲気を演出してくれるのが特徴です。
C(セー)バッグの主な素材はラムスキンやカーフスキンが使われており、カラーバリエーションが豊富です。
そのため、ファッションや好みに合った色合いのバッグを見つけやすいといえます。

 

カバ

セリーヌのバッグの中でも大容量の荷物が入ると人気なのが「カバ」です。
ブランドロゴがアクセントになっており、シンプルなシルエットで使用シーンが限定されることがありません。
カバは、トートバッグとして使用できますが、ロングストラップも付いているので肩掛けや斜め掛け、ストラップを外せばクラッチバッグにもなるのが特徴です。
カバに使用されている素材は主にPVC(塩化ビニール)なので汚れづらく、普段使いにもぴったりなバッグといえるでしょう。

セリーヌのバッグ買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ

セリーヌは、世界中で多くの方に愛されているラグジュアリーブランドです。
最初は子供靴専門店から始まり、香水やバッグ、プレタポルテなど幅広い事業を展開。
最初は軌道に乗っていた事業も徐々に業績が悪化し、1987年にLVMHグループの傘下に入っています。
しかし、そこから3人の歴代有名デザイナーにセリーヌが引き継がれ、今もなお愛され続けるブランドとなっているのです。
セリーヌのバッグは中古市場で探す方も少なくないので、仮に「持っているけど使わない」という場合は、買取に出すことをおすすめします。
MARUKA(マルカ)にはセリーヌをはじめ、さまざまなブランドバッグに詳しい専門の査定士が在籍しています。
バッグの価値を正確に見極めるので、
お客さまの大切なアイテムを適正価格で買取いたします。
「押し入れにセリーヌのバッグが眠っている」という方は、この機会にぜひMARUKA(マルカ)をご利用ください。

MARUKA(マルカ)のセリーヌ買取についてはこちら

MARUKA(マルカ)のブランドバッグ買取についてはこちら