「ロレックスの定価や資産価値が高い理由は?」
「ロレックスの価値が下がりにくいモデルは?」
ロレックスの定価や資産価値が高い理由は、高級素材の採用やブランド価値を守るための戦略的な値上げ、そして全てのパーツを自社で製造する徹底した品質管理にあります。
また、流通量が少なく希少性が高いことや、世界中で安定した需要があること、値引きやセールを一切行わない販売方針も、資産価値を支える大きな要因です。
- コスモグラフ デイトナ Ref.116500LN
- GMTマスターII Ref.126710BLRO
- サブマリーナ デイト Ref.116610LV
- ヨットマスター Ref.126655
- エクスプローラーI Ref.1016
今回は、ロレックスの定価や資産価値が高い理由、そして価値が下がりにくいモデルの特徴について詳しく解説します。
ロレックスの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックスの定価が高い理由

ロレックスの定価が高い理由は、以下です。
- 高級素材が使われている
- ブランド価値を守るため値上げをしている
- 全てのパーツを自社で製造しているため、コストが高い
それぞれの理由について紹介していきます。
高級素材が使われている
ロレックスは素材選びに徹底したこだわりを持ち、独自開発した素材や厳選された貴金属を採用しています。
素材 | 特徴 |
---|---|
904Lステンレス(オイスタースチール) | 超高耐久・高耐食性。ケースやブレスレットに使用 |
18Kゴールド(イエロー・ホワイト・エバーローズ) | 純度75%。独自配合で変色しにくく、針やインデックスにも使用 |
プラチナ | 希少性が高く、重厚感と高級感。 |
セラクロム(セラミック) | 傷がつきにくく、紫外線による退色も防ぐ。 |
RLXチタン | 軽量で強度が高い。 |
オイスターフレックス | チタン・ニッケル合金芯+高耐久ラバー。 |
例えば、一般的なステンレスよりも耐食性や耐久性が高い「904Lスーパーステンレス(オイスタースチール)」を使用しています。
この素材は化学プラントでも使われるほど高品質で、時計の外装が長年美しい状態を保てます。
また、ゴールドやプラチナなどの貴金属は、ロレックス独自の配合や製法で加工され、見た目の華やかさだけでなく、変色や腐食にも強い特性を持っています。
ロレックスの定価が高い理由の一つは、他にはない高級素材を惜しみなく使っているからです。
ブランド価値を守るため値上げをしている
ロレックスはブランド価値を守るために定期的な値上げを実施しています。
値上げをすることで、希少性が高まり、ブランドの価値が維持されます。
具体例として、2025年1月には人気モデルの定価が約10%上がりました。
サブマリーナーやデイトナなどのモデルは、材料費や人件費の上昇だけでなく、ブランド価値を維持するための戦略として値上げが行われています。
ロレックスの定価が高いのは、ブランド価値と希少性を守るための戦略的な値上げが大きな要因です。
全てのパーツを自社で製造しているため、コストが高い
ロレックスは全てのパーツを自社で製造しているため、その分コストがかかります。
ロレックスは時計のケースやムーブメント、針やインデックスなど、細かい部品まで自分たちの工場で作っています。
外部の業者に頼らず、すべて自社で管理しながら製造しているため、材料の調達や加工、検査にかかる手間や費用が増えます。
さらに、職人が一つひとつ手作業で仕上げているため、機械による大量生産と比べて時間もコストもかかります。
このように、全てのパーツを自社で製造する体制は、品質を守るためには必要ですが、どうしてもコストが高くなります。
ロレックスの資産価値が高い理由

ロレックスの資産価値が高い3つの理由を解説します。
- 流通量が少なく希少性が高い
- 世界中で安定した需要がある
- 値引きやセールを一切行わない
流通量が少なく希少性が高い
ロレックスは流通量が少なく、希少性が高いことが資産価値を押し上げる大きな要因です。
ブランドの戦略や高い品質基準によって、一つ一つの時計が丁寧に作られているため、どれだけ人気があっても市場に出回る本数が限られます。
たとえば、2023年に登場したル・マン24時間レース100周年記念モデル「コスモグラフ デイトナ」は、わずか1年で生産が終わり、瞬く間にプレミア価格となりました。
このように、ロレックスは流通量が少なく希少性が高いことで、需要と供給のバランスが崩れ、資産価値が維持されやすいブランドです。
世界中で安定した需要がある
ロレックスの資産価値が高い理由は、世界中で安定した需要があることです。
具体的には、中国や東南アジア諸国などの新興市場で富裕層が増加し、ステータスシンボルとしてロレックスを求める人が増えています。
また、経済の不安定さから、安全性の高い投資対象としてロレックスを選ぶ人も増えています。
ロレックスの需要が落ちないもう一つの特徴は、デザインにあります。
最新技術が次々に生み出されるなか、根本的なデザインはほとんど変わっていません。
これは他のブランド品とは大きく異なる点で、シーズンごとに新デザインが求められる服飾ブランドとは違い、変わらないデザインでも常に高い需要を維持できることが、ロレックスの価値を支えています。
値引きやセールを一切行わない
ロレックスは値引きやセールを一切行わないブランドです。
正規店では定価で販売され、値引きや特別セールは行われません。そのため、どこで買っても価格が変わらず、時計の価値が安定します。
新品よりも中古のほうが高くなるケースもあり、投資目的で購入する人も増えています。
ロレックスが値引きやセールを一切行わないことで、ブランドの信頼と希少性が保たれ、資産価値が高い状態を維持できるのです。
ロレックスの価値が下がりにくいモデル
ロレックスの価値が下がりにくいモデルとして特に注目されているのは、以下の5つのモデルです。
- コスモグラフ デイトナ Ref.116500LN
- GMTマスターII Ref.126710BLRO
- サブマリーナ デイト Ref.116610LV
- ヨットマスター Ref.126655
- エクスプローラーI Ref.1016
上記のモデルの特徴や魅力を詳しく解説していきます。
コスモグラフ デイトナ Ref.116500LN

コスモグラフ デイトナ Ref.116500LNは、価値が下がりにくいモデルとして非常に人気が高いです。
ステンレススチールケースとセラクロムベゼル、夜光塗料クロマライトなど、ロレックス独自の技術が詰まっています。
ムーブメントは自社製Cal.4130で、パワーリザーブ約72時間、防水性能100mと、日常使いでも安心できるスペックです。
また、デイトナ116500LNはスポーツモデルの中でも特に人気が高く、コレクターや投資家からも注目されています。
状態が良いホワイト文字盤モデルは400万円を超えることも珍しくありません。
GMTマスターII Ref.126710BLRO

GMTマスターII Ref.126710BLROは、赤と青のツートンカラーベゼルが特徴で、多くのロレックスファンから「ペプシ」と呼ばれ親しまれています。
このベゼルはセラクロムという独自開発のセラミック素材で作られていて、傷や色褪せに強いです。
さらに、複数のタイムゾーンを同時に把握できるGMT機能や、70時間のパワーリザーブを持つ最新ムーブメントCal.3285を搭載しています。
中古市場でも高値で取引されており、126710BLROは定価の2倍以上で売買されることも珍しくありません。
サブマリーナ デイト Ref.116610LV

サブマリーナ デイト Ref.116610LVは、ロレックスの中でも特に目立つグリーンの文字盤とベゼルが特徴です。
グリーンはロレックスのコーポレートカラーであり、他のモデルにはない個性を持っています。
さらに、ベゼルには傷や退色に強いセラクロムが使われ、インデックスや針にはクロマライト夜光塗料が採用されています。
これにより、暗い場所でも長時間はっきりと時刻が見やすくなっています。
市場では、グリーンサブと呼ばれるこのモデルは生産終了後も人気が高く、希少性から価格が高騰しています。
ヨットマスター Ref.126655

ヨットマスター Ref.126655は2019年に登場したモデルで、ケース素材はロレックス独自の18ctエバーローズゴールドを採用しています。
ベゼルはブラックセラミックで、細部まで高級感が感じられるデザインです。
ブレスレットにはオイスターフレックスという特製ラバーベルトを使用し、見た目のラグジュアリーさと快適な装着感を両立しています。
また、最新のキャリバー3235を搭載し、精度や耐久性も抜群です。
エクスプローラーI Ref.1016
エクスプローラーI Ref.1016は、1963年から1988年まで製造されていたアンティークモデルです。
36mmのケースサイズやステンレススチール素材、そして高い耐久性が特徴です。
日付表示がなく、ブラックダイヤルのみという徹底したシンプルさは、ビジネスでもプライベートでも違和感なく使えるため、幅広い層に支持されています。
また、芸能人がドラマで着用したことでも人気が爆発し、国内外で高い注目を集めました。
エクスプローラーI Ref.1016は、アンティーク市場でも安定した需要があり、資産価値を維持しやすいモデルです。
ロレックスを高く売る方法

以下では、ロレックスを高く売りたいと考えている方のために、買取価格をアップさせるためのポイントを紹介します。
特に、丁寧なクリーニングや売却タイミングの見極め、複数の買取業者での査定を受けることが重要です。
本体やブレスレットを丁寧にクリーニングしておく
きれいな状態で査定に出すことで、買取価格がアップしやすくなります。
ブレスレットの隙間や本体の表面に汚れが残っていると、印象が悪くなり評価が下がる場合があります。
逆に、丁寧に手入れされたロレックスは、見た目の美しさだけでなく、日ごろから大切に扱ってきた証拠として高く評価されやすいです。
- 柔らかい布やマイクロファイバークロスで本体やブレスレット全体を優しくふき取る
- ブレスレットの隙間や溝は、やわらかい歯ブラシや綿棒、爪楊枝などで汚れをかき出す
- しぶとい汚れには、中性洗剤を薄めた水を使い、ブレスレットを外してから洗う
- 超音波洗浄機があれば、短時間で細かい汚れも落とせる
日ごろから丁寧にクリーニングしておくと、ロレックスの価値をしっかり守ることができます。
高く売りたい方は、ぜひこまめな手入れを心がけてください。
売却タイミングを見極める
ロレックスを高く売りたいと考えている場合、売却タイミングを見極めることがとても重要です。
なぜなら、ロレックスの価格は為替や季節、需要の変化に大きく左右されるからです。
売る時期を間違えると、同じモデルでも数万円から数十万円も買取価格に差が出ることがあります。
- 円安が続いている時期(円の価値が下がっている時)
- 夏や冬のボーナス前(6月・12月前後)
- 進学や就職など新生活が始まる前(2月~3月)
- 新作モデルが発表された直後
- クリスマスやお正月などイベントシーズンの1~2ヶ月前
円安の時は海外製品であるロレックスの価値が上がりやすく、買取価格も高くなります。
ボーナス前や新生活シーズンは自分へのご褒美や贈り物として需要が増えるため、買取業者も高値をつけやすいです。
新作発表直後は旧モデルの希少価値が上がるため、早めの売却が有利です。
複数の買取業者で査定を受ける
ロレックスのような高級時計は、モデルや状態によって数十万円もの価格差が出ることがあります。
一つの業者だけに依頼すると、その差額を見逃してしまう可能性が高いです。
具体的には、複数の業者が競争することで査定額が上がります。「ほかにも競争相手がいる」という意識が働き、より高い査定金額が付けられやすくなるのです。
さらに、複数の業者の査定額を比較することは、交渉材料にもなります。
他の買取業者で同じように査定してもらったことを伝えれば、さらに買取額をアップしてもらえることがあります。
ロレックスに関するよくある質問
ここでは、ロレックスに関するよくある質問について詳しく解説します。
- ロレックスはなぜ「世界三大時計ブランド」に含まれないのでしょうか?
- ロレックスは新品よりも中古の方が高値で取引されることがあるのは本当ですか?
- ロレックスの価値が下がることはありますか?それはどんな場合ですか?
時計の購入や投資を考えている方々にとって役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
ロレックスはなぜ「世界三大時計ブランド」に含まれないのでしょうか?
ロレックスは世界的な知名度や人気が高いですが、「世界三大時計ブランド」には含まれていません。
理由は、ロレックスが「実用性」を重視した時計作りを続けてきたからです。
- パテックフィリップ
- オーデマピゲ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
三大時計ブランドと呼ばれるパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンは、歴史の長さや複雑な機構、伝統と技術力、そして芸術性を極めている点が特徴です。
一方で、ロレックスは1905年創業と三大ブランドより歴史が浅く、日常使いできる高級時計を目指してきました。
ロレックスは高い耐久性や精度、実用性を重視し、多くの人に愛用されてきました。
そのため、時計業界の中での評価基準が異なり、「世界三大時計ブランド」には含まれていません。
ロレックスは新品よりも中古の方が高値で取引されることがあるのは本当ですか?
ロレックスの一部モデルは新品の定価よりも中古市場で高く取引されることが実際にあります。
特に「コスモグラフ デイトナ」や「GMTマスターII」などのプロフェッショナルモデルは中古市場で高値を維持しています。
例えば、デイトナ(Ref.126500LN)は新品定価を大きく上回る価格で取引されており、白文字盤モデルは特に人気があります。
参考買取価格は、デイトナ(126518LN)は約5,700,000円、GMTマスターII(126718GRNR)は約6,000,000円で買取されています。
しかし、すべてのモデルがそうではなく、特に人気の高いプロフェッショナルモデルに見られる現象です。
ロレックスの価値が下がることはありますか?それはどんな場合ですか?
ロレックスの価値が下がることはあります。
たとえば、景気が悪化すると高額なロレックスを買う人が減り、市場に売却品が増えてしまうため、相場が下がりやすくなります。
実際、中国の景気後退や不動産バブル崩壊の影響で、富裕層がロレックスを売却する動きが強まり、中古市場の在庫が増えたことで価格が下落したケースがありました。
また、ロレックスの新作が発表されると、旧モデルの人気が落ちて価値が下がることもあります。
さらに、為替の変動やブランド戦略の見直しも相場に影響を与える要因です。
まとめ
コスモグラフ デイトナやGMTマスターII、サブマリーナ デイトなどは価値が下がりにくいモデルとして人気です。
ロレックスを高く売るためには、日ごろから丁寧なクリーニングを心がけ、売却タイミングを見極め、複数の買取業者で査定を受けることが重要です。