「ロレックス転売は違法なの?」
「転売がバレたらどんなペナルティがあるの?」
ロレックスの転売自体は法律上禁止されていませんが、様々なリスクやペナルティが存在します。
転売が発覚した場合、正規店での購入制限やメンテナンスサービスの利用制限、さらにはブラックリスト登録といった深刻なペナルティを受ける可能性があります。
また、継続的な転売には古物商許可が必要となり、無許可での営業は法的な処罰の対象となります。
今回は、「ロレックス転売のリスクとペナルティ」や「安全に売却する方法」について詳しく解説していきます。
ロレックスの売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックス転売とは?
「ロレックス転売とは、正規店で購入したロレックスの時計を売却する行為のことで。
ロレックス転売が注目される理由は、限定モデルや人気シリーズの供給が限られているため、定価以上の価格で売れることが一般的だからです。
特にデイトナ、GMTマスター、サブマリーナ、エクスプローラーなどの人気モデルでは、1本の取引で数百万円の利益を得られる可能性があります。
しかし、転売が発覚した場合、正規店での今後の購入を断られたり、メンテナンスやアフターサービスの利用に制限がかかる可能性があるため、慎重な検討が必要です。
ロレックス転売が流行っている理由

ロレックス転売が流行っている理由は、以下です。
- 一度の取引で大きな利益が得られる
- すぐに現金化できる
- 需要が高いから
それぞれの理由について紹介していきます。
一度の取引で大きな利益が得られる
ロレックス転売が流行っている最大の理由は、一度の取引で数百万円という大きな利益を得られるからです。
人気モデルの資産価値が非常に高く、需要に対して供給が追いついていないためです。
古着やスニーカーなどの転売では大量に仕入れて数を売りさばく必要がありますが、ロレックスならたった1本で大きな収益を上げることができます。
- デイトナ 126500LN
- GMTマスターII 126710BLRO(ペプシ)
- オイスターパーペチュアル 41 124300 セレブレーション
- サブマリーナー 126610LV(グリーン
- GMTマスターII 126718GRNR
- デイトナ 126529LN
デイトナやGMTマスターⅡなどの人気モデルでは、1本で数百万円の利益が生まれるチャンスもあります。
サブマリーナは中古でも600万円を超える価格で販売されており、狙い目の商品を転売できれば1回で100万円以上の利益を出せるケースもあります。
このように、ロレックス転売は少ない取引数で大きな利益を狙えるため、多くの人が参入している状況なのです。
すぐに現金化できる
ロレックスは購入後すぐに買取店で高値で買い取ってもらえるため、現金化のスピードが非常に早いです。
クレジットカードでロレックスを購入し、引き落としまでのタイムラグを利用して現金での利益を生み出せます。
このように「買い物をした後に不要な物を売っただけ」という体裁をとれるため、クレジットカードの現金化をカード会社の規約に反さずに行えるグレーゾーンな方法として使われています。
すぐに現金化できる特性が、ロレックス転売が流行り続ける大きな要因となっているのです。
需要が高いから
ロレックス転売が流行っている理由は、需要が圧倒的に高いからです。
実際にロレックス正規店に行っても入荷数が限られているため、目当ての商品が買えるまでには年単位の時間がかかるケースもあります。
さらに2019年11月から一部のモデルで購入制限がかけられており、対象モデルを購入してから5年間は同一モデルが購入できず、1年間は他の対象モデルの購入もできません。
このように新品の供給量が少ないために中古でも売れやすく、ロレックスを中古でも買いたいというニーズが非常に高くなっています。
そのため、ロレックス転売が成立し、流行し続けているのです。
ロレックス転売が発覚した際のペナルティ

ロレックスを転売した場合、どのようなペナルティが課されるのでしょうか。
実際の事例や正規店の対応をもとに、ペナルティの内容を以下にまとめました。
正規店での購入制限
ロレックス転売が発覚した場合、正規店から厳しい購入制限というペナルティが課されます。
転売が発覚すると、同一店舗での購入が無期限で制限され、他店舗でも最低5年間は購入できなくなります。
さらに、メンテナンスやオーバーホールなどのアフターサービスも受付拒否される可能性があります。
転売は一時的な利益を得られても、長期的には正規店での購入機会を失うリスクが高いため、慎重な判断が求められます。
アフターサービス・メンテナンスの制限
ロレックス転売が発覚すると、アフターサービスやメンテナンスが受けられなくなります。
転売目的と判断された場合、たとえ保証期間内であってもサポート対象外となってしまいます。
実際のケースでは、購入者が正規店でメンテナンスを依頼した際、登録情報と一致しないことで転売が発覚し、その後のアフターサービスを完全に断られた事例があります。
ブラックリスト登録される
ロレックス転売が発覚した場合、正規店からブラックリスト登録されます。
複数のロレックス正規店では共通の購入者データベースを導入しており、ある店舗で購入した情報が別店舗でも確認できる仕組みがあります。
一度ブラックリストに登録されると解除は極めて困難で、長期的に記録が保持されます。
転売を検討する際は、将来的な正規購入ができなくなるリスクを十分に理解しておくことが重要です。
ロレックスを安全に売却する方法
ロレックスを安全に売却する方法は、主に3つあります。
- 購入から一定期間を空けて売却する
- 正規店でメンテナンス履歴を残す
- 信頼できる買取専門店を利用する
購入から一定期間を空けて売却する
ロレックスを転売とみなされずに安全に売却するには、購入から一定期間を空けることが重要です。
なぜなら、正規店では購入後すぐの売却を転売目的と判断し、今後の購入制限やブラックリスト登録といったペナルティを科すからです。
期間の目安として、通常モデルでは1年以上、人気モデルでは2~3年程度の使用期間を設けることが推奨されています。
スポーツモデルの場合は3年以上が安全とされています。
この期間中に実際に使用し、正規店でのメンテナンス履歴を残すことで、正当な中古品取引として認められやすくなります。
正規店でメンテナンス履歴を残す
正規店でのメンテナンス履歴が重要な理由は、実際に時計を使用していることを証明する記録となるからです。
転売目的で購入した場合、メンテナンスを受けることがありませんが、愛用者であれば定期的なメンテナンスを行います。
正規店では購入者の使用実績を確認する際に、メンテナンス履歴を重要な判断材料として活用しています。
具体的なメンテナンス内容として、購入後6ヶ月での定期点検、1年ごとの防水検査、3-5年ごとのオーバーホールがあります。
このように、メンテナンス履歴を残すことで、転売と判断される可能性が低くなります。
信頼できる買取専門店を利用する
買取専門店をおすすめする理由は、適正な査定と安全な取引が保証されるからです。
買取実績が豊富な業者はロレックスの相場に詳しく、適正な価格を提示してくれる可能性が高くなります。
具体的な選び方として、古物許可証を取得している業者を選びましょう。
古物許可証を取得している買取店は、ロレックスを取引する旨を警察署に申請していて、信頼されている証拠です。
査定料やキャンセル料などの手数料が明確に記載されているかを必ず確認し、実際に利用した人の口コミや評判をGoogleレビューやSNSなどで確認することも大切です。
ロレックスの転売に関するよくある質問
ロレックス転売に関するよくある質問をまとめました。
転売を検討している方や、ロレックスの売却タイミングについて知りたい方は、こちらもぜひ参考にしてください。
ロレックスを高値で売却できるのは、どのようなタイミングですか?
ロレックスを高値で売却するには、市場の需要が高まるタイミングを見極めることが重要です。
- 円安が進行している時期:輸入品であるロレックスの新品価格が上昇し、中古市場への需要が高まります
- 夏・冬のボーナス支給前:消費者の購買意欲が高まり、高級時計への関心が増加します
- 新作モデル発表直後:特にスポーツモデルのスチール製は注目度が高く、早期入手を望むファンが多数存在します
- 生産終了が発表された時:希少価値が急上昇し、買い逃した人々の需要を狙えます
- 定価の値上げ後:価格改定により中古品の価値も連動して上昇する傾向があります
為替相場や市場動向を注視し、上記のタイミングを逃さずに売却することで、高価買取が期待できます。
一番リセール率が高いロレックスのモデルはどれですか?
2025年現在、最もリセール率が高いロレックスモデルはオイスターパーペチュアル41 セレブレーション文字盤で、約230%のリセール率を記録しています。
定価91万8,500円に対して買取相場は約220万円となっており、購入時の2倍以上の価格で売却できる計算になります。
同様に上位にランクインするモデルとして、オイスターパーペチュアル36 ターコイズ(リセール率228%)やデイトナ ホワイト文字盤(リセール率220%)があります。
ロレックス転売がバレた場合、どのような経緯で発覚することが多いですか?
ロレックス転売がバレるケースは、以下の通りです。
発覚パターン | 発覚の経緯 | 具体的な内容 |
---|---|---|
正規店でのメンテナンス時 | シリアルナンバーから購入履歴が特定される | 転売品を購入した人が正規店でオーバーホールや修理を依頼した際に、個別のシリアルナンバーから調べて購入者情報が判明する |
ギャランティカード情報の公開 | 出品時にカード情報を掲載してしまう | ネットオークションやフリマアプリで出品する際に、購入日・店舗名・購入者名などが記載されたギャランティカードの情報を公開することで発覚する |
購入者や第三者からの通報 | 転売品を見かけた人が正規店に連絡 | 転売された商品に不具合があったり保証が無効になっていたりした場合に、購入者の問い合わせや第三者の通報で転売行為が明らかになる |
SNSやブログでの情報発信 | 自身で転売情報を公開してしまう | SNSやブログなどに転売情報を自ら投稿することで、正規店に情報が伝わって発覚する |
ロレックス転売は、上記の経緯でバレる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
転売が発覚した場合の購入制限やブラックリスト登録といったリスクを避けるため、購入から一定期間(通常モデルは1年以上、人気モデルは2~3年以上)を空けるのがおすすめです。
正規店でのメンテナンス履歴を残してから信頼できる買取専門店で売却することを心がけましょう。