「ロレックスの相場下落の原因はなに?」
「価値が下がりにくいモデルは?」
ロレックスの中古価格が下落した主な要因は、中国経済の低迷による消費の減退や、コロナ禍終息後の消費の「モノ」から「コト」へのシフト、認定中古プログラムの開始、そして投資目的のバブルが落ち着いたことです。
特に中国市場では、不動産バブル崩壊やゼロコロナ政策の影響で高級時計の売却が相次ぎ、市場に在庫が増えたことで価格が下がりました。
- コスモグラフ デイトナ ホワイト 126500LN
- GMTマスターII ペプシ ジュビリー 126710BLRO
- オイスターパーペチュアル 41 セレブレーション 124300
- オイスターパーペチュアル 36 ターコイズ 126000
今回は、ロレックス相場下落の背景や、価値が下がりにくいモデルの特徴について詳しく解説します。
ロレックスの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックスの中古価格、相場下落の原因

ロレックスの中古価格、相場下落の原因は、以下です。
- 中国の景気がロレックス市場に影響を与えている
- コロナ禍の終息とともに旅行など他の消費へのシフト
- ロレックス認定中古時計プログラムの開始
- 投資目的の高騰バブルが落ち着いた
それぞれの原因について紹介していきます。
中国の景気がロレックス市場に影響を与えている
中国の景気低迷がロレックスの中古相場下落の大きな原因となっています。
理由としては、中国ではゼロコロナ政策や不動産バブル崩壊の影響で、富裕層を含めた多くの人が消費を控えるようになりました。
高級時計を資産として持っていた人たちが、現金化のため一斉にロレックスを売却したことで、市場に在庫が急増しました。
需要より供給が多くなると、当然ながら価格は下がります。
中国以外の地域でも、世界的な景気減速やインフレ、金融引き締めなどの影響が重なり、ロレックスの中古相場は大きく下落しました。
コロナ禍の終息とともに旅行など他の消費へのシフト
コロナ禍の終息によって旅行や体験型サービスへの消費が増えたため、ロレックスなど高級時計への需要が減り、中古価格が下がっています。
2023年以降は感染症の影響が落ち着き、国内外の旅行やレジャー、飲食、イベントなど「体験」にお金を使う人が増えています。
消費の主流が「モノ」から「コト」へと移り変わり、ブランド時計を買うよりも旅行やサービスにお金を使いたいという人が増えています。
コロナ禍明けで旅行や体験への消費が増えたことで、ロレックスの中古価格が下がっている状況です。
ロレックス認定中古時計プログラムの開始
認定中古時計プログラムの開始は中古ロレックスの価格相場を安定させる効果が期待できます。
例えば、2024年11月に表参道のロレックスブティックで認定中古プログラムが始まりました。
認定中古品は一般の中古より2割から3割ほど高い価格設定ですが、品質や保証がしっかりしているため、安心感を求めるユーザーには魅力的です。
一方、認定外の中古品は価格が抑えられる傾向があり、選択肢が広がっています。
投資目的の高騰バブルが落ち着いた
ロレックスの中古価格は2022年をピークに下落し、2025年4月現在は安定期に入っています。
中国では不動産バブル崩壊やゼロコロナ政策による経済不況が富裕層に打撃を与え、ロレックスなどの高級時計市場に大きな影響を及ぼしました。
かつて「爆買い」で知られた中国富裕層が現金確保のために保有していたロレックスを売却し始めたことで、市場に在庫が溢れ、価格が下がったのです。
ロレックスの相場は2025年に入り回復の兆しが見えています。
特に「デイトナ」や「サブマリーナー」といった人気モデルは価格の下げ止まりが確認されつつあります。
ロレックスの価値が下がりにくいモデル
ロレックスの価値が下がりにくいモデルは、以下の通りです。
- コスモグラフ デイトナ ホワイト 126500LN
- GMTマスターII ペプシ ジュビリー 126710BLRO
- オイスターパーペチュアル 41 セレブレーション 124300
- オイスターパーペチュアル 36 ターコイズ 126000
それぞれのモデルの特徴や買取相場について紹介していきます。
コスモグラフ デイトナ 126500LN
「デイトナ126500LN」は、ロレックス唯一のクロノグラフモデルであり、生産数が限られていることから希少性が高く、長期間にわたり人気が高いです。
さらに、2023年に発表されたばかりの新型モデルで、先代の116500LNからデザインやムーブメントが進化し、最新キャリバー4131を搭載しています。
これにより、効率や耐久性が向上し、パワーリザーブも約72時間と実用性が高いです。
新品や未使用品の流通価格も500万円前後で安定しており、ホワイトダイヤルは特に人気が高い傾向です。
こうした背景から、購入後も価値が大きく下がりにくいモデルと言えます。
GMTマスターII 126710BLRO

「GMTマスターII 126710BLRO」は、2018年に登場したモデルで、通称「ペプシ」と呼ばれる赤青ベゼルが特徴です。
GMT機能により三つのエリアの時刻を簡単に確認できるため、世界中のビジネスマンや旅行好きな方から高い支持を集めています。
さらに、ジュビリーブレスとオイスターブレスの二種類があり、好みに合わせて選べる点も魅力です。
2025年4月時点での中古買取相場は、ジュビリーブレスが約310万円、オイスターブレスが約298万円と非常に高い水準を保っています。
新作発表や流通量の変化があっても、赤青ベゼルの人気やロレックス全体の需要の高さから、価格が大きく下がる傾向は見られません。
オイスターパーペチュアル 41 セレブレーション 124300

「オイスターパーペチュアル41 セレブレーション 124300」は、価値が下がりにくいモデルの一つです。
2025年に廃盤となったことで市場流通量が限られ、希少性が高まったためです。
加えて、カラフルなセレブレーション文字盤はコレクターや若い世代から強い人気を集めており、需要が安定しています。
例えば、2025年4月時点での買取価格相場は約2,200,000円前後となっており、他の標準モデルと比べて高い水準を維持しています。
新品や状態の良い中古品はさらに高値で取引されている状況です。
セレブレーション文字盤は、2025年から新作134300に切り替わったことで生産終了となり、今後さらに希少価値が高まると考えられます。
オイスターパーペチュアル 36 ターコイズ 126000
「オイスターパーペチュアル 36 ターコイズ 126000」は、2020年の登場以来、鮮やかな色味と個性的なデザインで注目を集め、入手困難な状況が続いています。
2025年も中古市場で高値を維持しており、買取相場は190万円前後、中古販売価格は220万円から250万円台で推移しています。
定価91万8,500円と比べても、非常に高い水準で取引されていることが分かります。
2025年には新色追加や仕上げの変更などでバリエーションが増えましたが、ターコイズブルーの人気は依然として高く、今後も資産価値が下がりにくいモデルとして注目されています。
ロレックスの今後の価格変動は?
ロレックスの価格は今後も上昇傾向が続く見通しです。
なぜなら、金やプラチナなど素材価格の高騰、世界的な品薄状態、そして新作発表やモデル廃番による需要増加が重なっているためです。
実際、2025年1月には全体的に約10%の値上げが行われ、特にゴールド系やプラチナ系のモデルで大幅な価格上昇が見られました。
例えば、コスモグラフ デイトナの一部モデルは約8%から20%近い値上げとなり、中古市場でも高値が続いています。
金やプラチナの価格は2024年からさらに上昇しており、素材を多く使うモデルほど今後も値上がりしやすい状況です。
こうした背景から、今後ロレックスを購入したい場合、値下がりを待つよりも早めの決断が有利になる可能性が高いです。
ロレックスの下落・暴落に関するよくある質問
ロレックスの下落や暴落に関するよくある質問をまとめました。
- 2025年現在、特に値下がりが目立つロレックスのモデルはどれですか?
- ロレックス購入・売却のタイミングと注意点は何ですか?
- ロレックスの買取相場を知るのにおすすめの方法は?
上記の疑問について詳しく解説していますので、ロレックスの相場や売却タイミングが気になる方はぜひ参考にしてください。
2025年現在、特に値下がりが目立つロレックスのモデルはどれですか?
2025年現在、ロレックスで特に値下がりが目立つモデルは「サブマリーナー」「デイトナ」「GMTマスターII」などのスポーツモデルです。
理由としては、2022年以降に中国市場の景気悪化や世界的な経済不安、そしてロレックス自身が公認中古販売を始めたことなどが重なり、中古市場の価格が適正化されたためです。
上記により、コロナ禍で一時的に高騰した相場が落ち着き、ピーク時よりも大きく値下がりしました。
ロレックス購入・売却のタイミングと注意点は何ですか?
ロレックスの購入や売却のタイミングを見極めるには、相場や為替、季節の動き、モデルごとの人気など複数の要素を総合的にチェックすることが大切です。
たとえば、円高の時期は購入コストが下がりやすく、円安やボーナスシーズン、新生活のタイミングは売却価格が高くなる傾向が強まります。
また、限定モデルや生産終了モデルは希少性が高まり、時間の経過とともに価値が上昇しやすい特徴もあります。
売却を検討する際は、円安やボーナス時期、人気モデルの生産終了直後などが高値になりやすいです。
付属品を揃え、時計の状態を良好に保つことで査定額アップも期待できます。複数の業者で見積もりを取り、比較検討することも重要です。
ロレックスの買取相場を知るのにおすすめの方法は?
ロレックスの買取相場を知るおすすめの方法は、複数の大手買取業者が毎月公開している「最新の買取価格表」を公式サイトでチェックすることです。
例えば、買取専門業者の公式サイトでは、サブマリーナやエクスプローラーなど各モデルの最新買取価格や、過去2年分の月別相場推移がグラフや表で分かりやすく掲載されています。
サブマリーナデイトは130万円から260万円、エクスプローラーは95万円から120万円といった具体的な数字が出ており、短期的な下落や長期的なトレンドも一目で分かります。
このようなデータを比較することで、リアルな買取相場や下落・暴落の実態を正しく知ることができます。
まとめ
ロレックスの購入や売却を検討している方は、モデルごとの相場や為替、季節ごとの動き、人気の変動をこまめにチェックしましょう。
購入を検討している場合は、今後の値上がりリスクを考慮し、早めの決断が有利になる可能性があります。
売却を考えている場合は、円安やボーナス時期、生産終了直後など高値が期待できるタイミングを狙い、付属品を揃えたうえで複数業者に見積もりを取り比較検討することが大切です。
また、最新の買取価格表や相場推移グラフを活用し、リアルな市場動向を把握しましょう。