宝石の見分け方を知っておこう!天然と人工的に作られたものの違い|ブランド高価買取・高く売るならMARUKA(マルカ)へ

公開日:2021年01月28日

世の中には、「ダイヤモンド」という括りで似たような石が市場に流出しています。
そのため、天然ダイヤモンドと信じて疑わなかった宝石が、じつはダイヤモンドではなかったということが起こり得るのです。
また、宝石はダイヤモンドだけでなく、ルビーやサファイア、エメラルドなどもあります。
これらの宝石には本物に似た類似品が存在するので、それぞれの見分け方を知っておくようにしましょう。
そこで今回は、ダイヤモンドの誕生と価値、似た石の種類、宝石の類似品の見分け方などについてご紹介します。
所有している宝石が本物かどうかを見分けるためにも、ぜひチェックしてみてください。

 

まずは押さえておこう!
ダイヤモンドの誕生と価値

ダイヤモンドは「キンバーライト」と呼ばれる岩石から採れるのですが、そもそもどのようにして誕生したのでしょうか。
地球の深部は高圧高温で、その中には炭素が存在しています。
火山の噴火によって炭素が地表に押し出され、これまで高温下にあったものが急速に冷やされたことにより、
ダイヤモンドが誕生した(キンバーライトができた)といわれています。

キンバーライトができたからといって、ダイヤモンドを大量に採取できるわけではありません。
およそ4tのキンバーライトの中から、ダイヤモンドはわずか0.2gほどしか採れないといわれています。
また、その0.2gのほとんどは、内包物が多く含まれジュエリーとして活用できないダイヤモンドばかりです。
そのため、ジュエリーとして使用できるような
ダイヤモンドの希少性は高いと言われているのです。

 

偽物ダイヤモンドってどんなもの?

ダイヤモンドを購入する際、気になるのが「本物か偽物か」ということ。
本物だと信じて購入したダイヤモンドが「じつは偽物だった」というケースもあるため、購入する際には慎重に選ばなければなりません。
とはいえ、そもそも偽物のダイヤモンドがどのようなものなのかわからないと見分けるのが難しいもの。
そのため、まずは偽物ダイヤモンドについて知っておくようにしましょう。
偽物ダイヤモンドとは、炭素以外の成分でできたダイヤモンドのことを指します。
しかし、じつはこの「偽物ダイヤモンド」という表現は適切ではなく、正しくは「ダイヤモンドに似た類似品」です。
石の種類の詳細については後述しますが、ダイヤモンドに似た石には「合成ダイヤモンド」「ジルコン」「キュービックジルコニア」「モアッサナイト」があげられます。
これらは個々に認められた石になるので、“偽物”ではないのです。


ダイヤモンドに似た石の種類

前述したキンバーライトの岩石から採取された石のみが、ダイヤモンドに該当します。
しかし、世の中にはダイヤモンドの類似品が流出しており、ダイヤモンドと偽って市場に出回っている可能性もあります。
ダイヤモンドに似た石の種類を押さえておきましょう。

 

合成ダイヤモンド

合成ダイヤモンドは、同じ炭素が使用されているものの人工的に作られたものです。
そのため、天然ダイヤモンドではありません。
人工的に作られた合成ダイヤモンドは、リーズナブルな価格で入手できるので、「天然ダイヤモンドは手が届かない」「お手頃価格でダイヤモンドを楽しみたい」という方にはおすすめと言えます。

 

ジルコン

ジルコンは、ジルコニウムの原子によって構成された天然石です。
ブルーやグリーン、イエローと色の種類が豊富で、中でも無色透明なものがダイヤモンドの代替品となっています。
ジルコンはれっきとした価値のある宝石であるうえに、天然ダイヤモンドに勝るとも劣らない美しい輝きを放ちます。
そのため、見分けるのは極めて困難です。

 

キュービックジルコニア

キュービックジルコニアは、ジルコニアやほかの物質を添加し、人工的に作り出された宝石です。
天然ダイヤモンドに近い屈折率なので、素人目には本物と見分けがつきにくい仕上がりになっています。
そのため、キュービックジルコニアもダイヤモンドの代替品として扱われることがあります。

 

モアッサナイト

モアッサナイトは、炭素とケイ素が融合した炭化ケイ素という化合物です。
天然のモアッサナイトは希少性が高いため、市場に出回っているものはほとんどが人工的に作られたもの。
しかし、それが天然ダイヤモンドに近い性質を持っているため、代替品として使われることがあります。

天然ダイヤモンドを見分ける方法

ダイヤモンドに似た石と天然ダイヤモンドは、ほとんど見分けがつかないもの。
しかし、多少正確さは欠けてしまいますが、見分ける方法を知っておくことである程度の判断はつきやすくなります。

 

息を吹きかける

簡単に見分けられる方法として、「ダイヤモンドに息を吹きかける」というものがあります。
天然ダイヤモンドは熱伝導に優れているため、息をフーッと吹きかけたときに曇るのはほんの一瞬です。
これに対し、ジルコンやキュービックジルコニア、モアッサナイトは熱伝導率が低いので、曇っている時間が多少長くなります。

 

線や文字が書かれた紙の上に置いて透かす

このほか、「線や文字が書かれた紙の上に置いてみる」という方法もあります。
これは、天然ダイヤモンドの屈折率を活かした見分け方であり、天然ダイヤモンドの場合は線や文字を透かして見えません。
なぜなら、天然ダイヤモンドは光を取り込むと屈折し乱反射するため、反対側が透けないためです。
もし、線や文字が見えるようであれば、それは天然ダイヤモンドではないかもしれないため、より念入りに確認しましょう。
なお、天然ダイヤモンドに近い屈折率を持つモアッサナイトの場合、ダイヤモンドと同じく線や文字を確認できない可能性があります。
そのため、ほかの見分け方で再確認することをおすすめします。

 

油性ペンで書く・水滴を垂らす

天然ダイヤモンドの特性のひとつに、油に馴染む「親油性」があります。
そのため、油性ペンを使用すればダイヤモンドに線や文字を書くことが可能です。
もし石が油性ペンを弾き、線や文字を書けない場合は、天然ダイヤモンドではないと考えたほうがよいと言えます。
ただ、油性ペンを使用する方法は、落とす時のことを考えてあまりおすすめとは言えません。
また、天然ダイヤモンドには水を弾く「疎水性」もあり、水滴を垂らすとそのまま弾かれてしまいます。
天然ダイヤモンド以外はそのまま水滴が残ってしまうので、
容易に見分けることが可能です。

 

ルビーの特徴と見分け方

ルビーは「宝石の女王」と呼ばれており、鮮やかな真紅カラーが特徴です。
その美しさから今もなお多くの方に愛され続けていますが、そんなルビーにも「天然」と「合成」が存在します。
天然のルビーはコランダムと呼ばれる鉱物の一種であり、その中に「クロム」という元素が含まれています。
このクロムがルビーの特徴である鮮やかな真紅カラーを作り出しているのです。
たとえば、コランダムにクロムの含まれる量が多いと色は濃くなり、反対に量が少ない場合はピンク色になります。
ピンク色になったコランダムは、ルビーではなく「ピンクサファイア」になってしまうので別の宝石へと変わってしまうのです。
このように、ルビーはクロムの含まれる量によって大きく左右される宝石であり、自然に作られる確率はごくわずか。
そのため、天然のルビーは希少性が高くなっています。
合成ルビーは、天然に比べて鮮やかでとても美しい色をしており、内包物がほとんど含まれていないのが特徴です。
天然ルビーには内包物が含まれているので、内包物の有無によって「天然か合成か」を判断できますが、中には内包物が含まれた合成ルビーも存在します。
では、天然と合成はどのようにして見分ければよいのでしょうか。

 

紫外線ライトを当てる

天然と合成ルビーの見分け方のひとつが、「紫外線ライトを当てる」です。
ルビーに紫外線ライトを当てた際、強い赤色に輝いた場合は合成の可能性が高くなります。
天然の場合も赤色に輝きはしますが、合成のように真っ赤にはならず淡い反応なので、光る具合で確かめられます。
ただし、天然ルビーであっても稀に真っ赤に輝くケースがあるそうなので、この方法だけで判断しないよう注意しましょう。

 

ルーペで内包物・気泡を確認する

天然と合成ルビーの見分け方には、「ルーペで内包物・気泡を確認する」も挙げられます。
前述したように、ルビーをルーペで見たときに内包物がほとんどないものは合成である可能性が高いでしょう。
また、気泡も同じく合成ルビーには含まれていないことがほとんどのため、内包物と一緒に確認するとよいでしょう。
天然ルビーは自然にできたものなので、内包物・気泡が含まれているのが通常と言えます。

 

カットの状態を確認する

このほか、天然と合成ルビーの見分け方のひとつが「カットの状態を確認する」です。
合成ルビーの場合は、左右対称で美しい形に仕上がっています。
一方で、天然ルビーの場合は大きさと色を美しく見せるため、左右非対称になっているのが特徴。
形を整えるためにカットするとサイズが小さくなってしまうので、天然ルビーは無駄なカットを防ぐために左右非対称になっているのです。

 

サファイアの特徴と見分け方

サファイアもルビーと同じく、コランダムの鉱物の一種です。
前述したように、クロムの含まれる量によって色合いが変わるので、宝石の呼称も異なります。
赤色であれば「ルビー」、それ以外が「サファイア」です。
サファイアと聞くとブルーやピンクの色合いをイメージする方は多いはず。
しかし、じつはサファイアにはほかにもホワイト、パープル、グリーン、イエロー、オレンジなどさまざまな色合いのものもあります。
そんなサファイアには「含浸(がんしん)サファイア」と呼ばれるものが存在します。
含浸サファイアとは、内包物やヒビが多いものに対して鉛ガラスなどを含浸し、見た目を美しくしたものです。
つまり、天然であることには変わりはありませんが、ガラス含浸処理が施されていることによって宝石としての価値が下がってしまうのです。
では、天然と含浸サファイアはどのようにして見分ければよいのかというと、ルーペを用いて表面と内部を確認します。

 

ルーペで表面と内部を確認する

天然と含浸サファイアの見分け方として、まずルーペで表面をチェックします。
サファイアの表面にヒビや亀裂などがついている場合は、含浸サファイアの可能性が高いでしょう。
というのも、ガラス含浸処理は、サファイアの亀裂部分からおこなわなければならないので「亀裂が入っているのが通常」であるためです。
この亀裂は消せないので、ヒビや亀裂が多いサファイアは含浸サファイアである可能性が高くなります。
次に、ルーペで内部の気泡を確認しましょう。
含浸サファイアの場合は、ガラス製品に見受けられる気泡が含まれています。
そのため、気泡があるサファイアは含浸サファイアの可能性があります。

 

エメラルドの特徴と見分け方

エメラルドは、「ベリル」と呼ばれる鉱物の一種であり、美しいグリーンカラーが特徴の宝石です。
そんなエメラルドには、「天然」「合成」「イミテーション」があります。
天然エメラルドは、ベリルに「クロム」もしくは「バナジウム」が含まれることによって美しいグリーンカラーに変化します。
ルビーと同じく、天然エメラルドも奇跡的に作られるもので、色合いが薄いものはエメラルドとして認められず、「グリーンベリル」と呼称が変わります。
合成エメラルドは、天然エメラルドと同じ成分でできているのが特徴です。
「水熱法」と「フラックス法」で合成エメラルドは作られますが、商品としてきれいに仕上がるのはわずかと言われています。
そのため、市場にたくさん出回っているわけではありませんが、天然エメラルドに比べるとリーズナブルな価格で購入することが可能です。
一方で、イミテーションは天然・合成エメラルドとは違った素材で作られています
非常にリーズナブルな価格で販売されており、また素人目でもイミテーションとわかるほど。
そのため、イミテーションはすぐに見分けられますが、天然・合成は見分けるのが難しいと言われています。
持っているエメラルドが天然か合成かを確認したい場合は、以下の方法を試してみるとよいでしょう。

 

傷の有無を確認する

天然・合成エメラルドの見分け方には、「傷の有無を確認する」があげられます。
合成エメラルドの場合、見た目をきれいにするため傷がない状態のものが存在します。
しかし、天然の場合は自然につくられたものになるので、傷がない天然エメラルドは存在しないのです。
そのため、傷がないエメラルドは合成である可能性が高いと言えます。

 

紫外線ライトを当てる

このほか、天然・合成エメラルドの見分け方には「紫外線ライトを当てる」という方法もあります。
エメラルドに紫外線ライトを当てた場合、強い赤色になるものは合成である可能性が高いでしょう。
一方で、淡い赤色や黄緑色になる場合は天然・合成の判断が難しくなるので、100%天然・合成とは言い切れないのです。

 

わからないときは専門機関を利用する

天然ダイヤモンドかどうかを見分ける方法としてもっとも効果的なのは、専門機関を利用することです。
「息を吹きかける」「線や文字を透かす」などの方法は簡単にできる見分け方ではあるものの、素人では判断が難しいことも。
また、ダイヤモンド以外の宝石も同様に見分け方はいくつかありますが、判断を誤る可能性もあります。
そのため、なるべく専門の鑑定機関を利用するようにしましょう。
専門の鑑定機関を利用する際は、信頼できるところを選ぶことが大切です。
なぜなら、いずれダイヤモンドなどの宝石を買取に出すときに、鑑定書の「鑑定機関」もチェックされるため。
鑑定機関によって買取不可になることはありませんが、信頼できる鑑定機関でないと鑑定書が効力を持たないこともあります。
そのため、「CGL(中央宝石研究所)」や「AGTジェムラボラトリー」「GIA(米国宝石学会)」など、宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟している専門機関を選ぶのがおすすめです。

 

ダイヤモンドなどの宝石買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ

残念ながら、昨今の日本では市場にダイヤモンドと偽った類似品が多数流通しており、天然ダイヤモンドと誤解し購入してしまう方もいます。
天然ダイヤモンドは希少性が高いため、決してリーズナブルな価格で購入できるものではありません。
また、ダイヤモンド以外のルビーや宝石も同じく天然のものは希少性が高いもの。
そのため、ダイヤモンドなどの宝石を購入したときに価格が安かった場合は、天然ではないかもしれません。
手持ちの宝石が天然ダイヤモンドかどうか確かめる際は、今回ご紹介した見分け方を試してみてください。
ただし、確実な判断は極めて困難なため、正確性を求めるのであれば信頼のおける鑑定機関に依頼をするのがおすすめです。
MARUKA(マルカ)には、GIAの資格を有しているプロの鑑定士が在籍しているため、天然ダイヤモンドかどうかを正しく見極められます。
鑑定だけでもご利用いただけるので、どうぞお気軽にご相談ください。
お客さまの大切な宝石を目の前で鑑定し、なぜその価格になるのかを細かくご説明いたします。
もちろん、鑑定後にそのまま宝石を買取に出すことも可能です。
不要な宝石ジュエリーをお持ちの方は、ぜひこの機会にMARUKA(マルカ)をご利用ください。

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