独特な模様が美しい!べっ甲の魅力と買取に出す際のポイント|ブランド高価買取・高く売るならMARUKA(マルカ)へ

公開日:2020年05月16日

日本の伝統工芸品として知られ、装飾品メガネフレームなどさまざまなアイテムに使用されている高級素材
独特な模様と透き通った飴色は、見る人を魅了します。

今回はべっ甲の特徴や種類、琥珀との違い、歴史についてご紹介します。
合わせて買取に出す際のポイントもご紹介していますので、不要なべっ甲アイテムをお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。

飴色と透明感が魅力!
べっ甲について

べっ甲の魅力のひとつである独特な模様は、一つひとつのべっ甲により異なります
素材の性質上、同じ模様のべっ甲は世の中にひとつも存在しないのです。
その理由には、べっ甲ならではの特徴が大きく関係しています。

べっ甲の特徴

べっ甲の原材料は「タイマイ」というウミガメの甲羅です。
タイマイは太平洋や大西洋、インド洋などの暖かい海域に生息しており、日本では石垣島付近で見られます。
べっ甲の素材として使われるのは、タイマイの甲羅の中でも「背甲(背中の甲羅)」「腹甲(お腹の甲羅)」「ふち甲(甲羅のフチ)」の3つの部位です。
それぞれの部位によって色合いや模様は異なります。
なお、タイマイ1匹分の甲羅から取れるべっ甲の素材はごく少量。特に爪甲は希少部位といわれています。
タイマイの甲羅は1mm〜3mmほどと薄いため、複数枚を重ねて圧着することで、よく目にするべっ甲へと仕上げていきます。
斑模様のある甲羅を重ねるときは、切り離された甲羅の端材をうまく繋ぎ合わせて不自然にならないよう調整するそう。
こうした職人の技術によって、きれいな飴色で透明感のあるべっ甲が完成します。
べっ甲にひとつとして同じ模様がないのは、このようにタイマイの甲羅を無駄にすることなく細部まで使用しているためだといえます。

琥珀と何が違うの?

べっ甲に類似した、飴色が特徴的な宝石に「琥珀」があります。
琥珀は、植物性樹脂(樹液)が化石化した植物由来の宝石であり、動物性のべっ甲とは全くの別物です。
琥珀は鉱物資源の宝石ではないので、「水に浮く唯一の宝石」としても知られていますので、べっ甲か琥珀かわからない場合は、食塩を含ませた水に浸してみましょう。
浮かぶのであればそれは琥珀ですが、沈む場合はべっ甲かプラスチック製品です。

べっ甲の種類


べっ甲にはさまざまな種類があり、色合いや模様によって呼び方が変わります。
以下では代表的な3つの種類をご紹介します。

白甲(しろこう)

白甲は、ひとつの甲羅から取れるわずかな素材で生成されたもの。
腹甲とふち甲の甲羅の中でも、飴色のものだけを使用して作られています。
希少価値が高く、べっ甲の中でも最高級品とされています。
透明感のある淡い飴色をしているのが特徴です。

黒甲(くろこう)

背甲の中でも茶色いものだけを使って生成されている黒甲は、色濃く艶があり高級感が漂います。
黒甲の中でも黒一色の「真黒」は、白甲に比べ安価でありながらもべっ甲ならではの光沢と透け感を感じられることから人気の色合いです。

茨布甲(ばらふこう)

茨布甲は、背甲全体を使って生成されたもの。
ひとつの甲羅から取れる量が多いことから、べっ甲アイテムに最も多く使用されています。
飴色に斑点というべっ甲の象徴的な模様が特徴です。
茨布甲の中でも飴色の多いものは価値が上がり、斑点の大きさや飴色の比率によって「並茨布」「中茨布」「上茨布」「特上茨布」と呼び名が変わります。

飛鳥時代からあった!?
べっ甲の歴史

べっ甲の歴史は古く、日本における最古のべっ甲アイテムは、飛鳥時代に小野妹子が中国の「隋」から持ち帰った推古天皇への献上品とされています。
べっ甲細工を生み出したのは中国だといわれており、8世紀ごろにはべっ甲アイテムを盛んに製作したことで、禁令が出るほどだったといいます。
その後、16世紀にべっ甲細工はポルトガルへと伝わります。
日本でべっ甲細工が普及し始めたのは、江戸時代です。
キリスト教布教活動のため長崎県を訪れていたポルトガル人によって、原材料や加工技術が伝授されました。
長崎県で発達したべっ甲細工はその後、本州に渡って徐々に江戸へと流通していきます。
この当時、べっ甲は髪飾りやかんざしなど女性のおしゃれアイテムに使用されていました。
開国後には、外国人が土産物としてべっ甲アイテムを購入するようになったといわれています。
外国人が好むべっ甲アイテムを作るため、江戸時代末期から明治時代にかけてべっ甲アイテムの加工技術は目覚ましい発展を遂げたそうです。
しかし、1975年に発行されたワシントン条約によって、原材料であるタイマイの甲羅は輸出入禁止になります。
その理由は、タイマイの生息数減少だと考えられています。
なお、現在タイマイは絶滅危惧種として認定されているほどです。
国内における現在のべっ甲アイテムは、輸出入が禁止になる直前まで輸入していた在庫を加工して作られていることから、希少性は年々上がってきているそうです。

要チェック!
べっ甲アイテムを買取に出す際の
ポイント


 べっ甲は希少性が高いため、その分買取価格も高くなっています。
この点を踏まえたうえでさらなる高額買取を目指すのであれば、べっ甲アイテムをお手入れし、美しい状態にすることが大切です。
その理由は、綺麗な状態のべっ甲の方が汚れたままのべっ甲よりも高値の取り引きが見込めるためです。

お手入れをする

べっ甲の主成分はタンパク質のため、汗や皮脂汚れを付着させたまま放置すると艶がなくなり、表面がささくれ立ってしまう可能性があります。
そのため、べっ甲アイテムを使用した後は、乾いた布やメガネクロスで汚れを取り除くことを心掛けましょう。
目立つ汚れがある場合は、石鹸を手に馴染ませて優しく擦ると汚れが落ちます。
なお、べっ甲は天然素材で熱に弱く、高温のお湯に浸けてしまうと変色や変質を引き起こす恐れがあります。
そのため、洗うときはぬるま湯を使用することが大切です。
保存方法については、専用のケースを用意しておくことをおすすめします。
稀に虫食いが発生する場合があるので、洋服用の防虫剤と一緒に保管しておけば、綺麗な状態を長期間保つことができます
艶のある美しさを保つことで、査定時に良い評価を受けられます。

相場を確認する

買取に出す前にべっ甲アイテムの相場を確認しておくことも、高額買取を目指すうえで重要なポイントです。
べっ甲を用いたアクセサリーや髪飾りの相場は数千円〜1万円ほどとされており、人気の高いべっ甲製のメガネに関しては5万円近くの値で取り引きされることもあります。
螺鈿(らでん)漆器(しっき)といった伝統工芸品の素材にべっ甲が用いられている場合、ものによっては10万円以上の高額買取が見込めることもあるようです。
なお、べっ甲アイテムは買取業者によって価格に差が出やすい素材です。
そのため、いくつかの買取業者に足を運んで、べっ甲アイテムを査定してもらい、満足できる価格を提示した業者で買取に出すのがおすすめです。
買取業者によっては、オンライン査定に対応していることもあります。
オンライン査定を利用する場合は見栄えを良くするため、なるべく綺麗にべっ甲アイテムを撮影し、査定に出しましょう。

べっ甲アイテムの買取なら
MARUKA(マルカ)がおすすめ

独特な模様が魅力的なべっ甲は、古くから伝わる加工品です。
アクセサリーやメガネなど、さまざまなアイテムに使われていることから、「自宅にべっ甲アイテムがある」という方も多いのではないでしょうか。
もし「不要なべっ甲アイテムがある」「べっ甲アイテムを処分したい」という方がいれば、この機会に買取に出してみませんか。
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