「ロレックスのベゼルとは?」
「ロレックスのベゼルはどんな素材やデザインがある?」
ベゼルとは腕時計の文字盤を囲むパーツで、風防を固定する役割や内部を保護する大切な部品です。
ロレックスではベゼルのバリエーションが豊富で、「ポリッシュベゼル」や「フルーテッドベゼル」など、モデルごとに印象や機能が異なります。
素材もステンレスやセラミック、18Kゴールド、プラチナ、宝石など多彩です。
今回は、ロレックスのベゼルの種類や魅力、選び方について解説します。ロレックスの購入やメンテナンスを検討中の方は、ぜひご参考ください。
ロレックスのベゼルとは?

ロレックスに限らず、腕時計におけるベゼルとは、時計の文字盤をぐるっと囲んだパーツを指します。
真ん中に穴が開いた形状はいわゆるドーナツ型で、スマートフォンやテレビで例えるならば、液晶ディスプレイの外枠部分に該当します。
腕時計のベゼルは風防を固定する目的で使用されており、チリやホコリから大切な文字盤や内部を守る役割をしていると言われています。
そういった保護する役割以外にも、近年のブランド腕時計ではダイヤルの目盛りを付けて機能性を持たせたり、ジュエリーを散りばめてデザイン性を高めたりと、別の目的でも利用されるようになっているようです。
ロレックスも例外ではなく、ベゼルに独自のこだわりを持っており、バリエーションも豊富になっています。
- ベゼルとは時計の文字盤を囲んだパーツのこと
- 文字盤や内部を保護する役割を持つ
- ロレックスはベゼルに独自のこだわりがあり、バリエーションが豊富
ロレックスのベゼルの種類

高級腕時計の中でもロレックスは、ベゼルの種類が豊富にあることで知られています。
ベゼルのタイプを大きく分けると「機能性」と「デザイン性」の2種になります。
ロレックスの代表的なベゼルである「ポリッシュドベゼル」から、特徴を交えて詳しくお話していきましょう。
ポリッシュベゼル

ポリッシュベゼルはロレックスの中でも最も代表的なベゼルであり、別名「スムースベゼル」とも呼ばれています。
ベゼルそのものには何のデザインや機能もなく、表面は鏡面に仕上げられています。
シンプルですっきりとしたデザインのため、年齢や性別、そしてオンオフ問わずさまざまな場面で使用できることから、高い人気を得ています。
また、ポリッシュベゼルはロレックスの中で比較的安価なモデルに採用されており、さらにステンレスやプラチナ素材を使用しているため、日常使いできるところも魅力です。
ポリッシュベゼルは、主にデイデイト、エクスプローラー、ミルガウス、オイスターパーペチュアルといったロレックスのスタンダードなモデルで採用されているベゼルです。
フルーテッドベゼル

フルーテッドベゼルのフルーテッドとは、「縦じま」を意味しています。
遠くから見ると縞模様に見えるものの、実際にはベゼルにいくつも山型のカットがされているのが特徴です。
フルーテッドベゼルはロレックスの代表的なベゼルの一つであり、手首を傾けるとキラキラとした独自の輝きを放ちます。
さらに素材は金であることから、ラグジュアリーなドレスウォッチとして、とくに女性から高い支持を得ているでしょう。
美しい唯一無二の輝きは魅力的であるものの、金はやわらかく傷つきやすい素材ですので取り扱いには注意が必要になります。
使い所としては、普段使いよりもパーティーで使用する装い向けの時計といえるでしょう。
フルーテッドベゼルはコンビネーション素材のデイトジャスト、ゴールド素材のデイデイト、そしてスカイドゥエラーなどに採用されています。
エンジンターンドベゼル

ロレックスのエンジンターンドベゼルとは、航空機のエンジンが回転している様子にインスピレーションを受けたデザインです。
エンジンターンドベゼルはフルーテッドベゼルの前身にあたり、今では旧型モデルでしか見ることはできません。
一見するとフルーテッドベゼルと見間違えてしまいそうですが、凹凸がなく滑らかな丸みを帯びたデザインが特徴です。
そして、エンジンターンドベゼルの進化系として、ファインリーエンジンターンドベゼルも存在しています。
削る面積が大きくなっており、従来のエンジンターンドベゼルよりも丸みが少なく、クールでシャープ、そしてスポーティーな印象が特徴です。
ファインリーエンジンターンドベゼルも現行モデルには採用されておらず、オイスターパーペチュアルやエアキングの旧型モデルにみられるベゼルになっています。
タキメーターベゼル

タキメーターベゼル(タキベゼル)とはロレックスでもクロノグラフデザインのみに搭載されています。
ロレックスのクロノグラフを搭載したモデルはデイトナのみになるため、タキメーターベゼルを採用しているのはコスモグラフデイトナだけになるでしょう。
タキメーターとはいったい何なのかというと、時速を計算できる機能です。
クロノグラフを使用して1kmにかかる移動距離を計測し、秒針が指すタキメーターを読み取れば、おおよその時速を知ることができるでしょう。
生活の中では実際に使用する機会は少ないかもしれませんが、メカニカルなデザインがファッショナブルであることから、非常に人気のあるベゼルです。
これまでタキメーターベゼルは金属製が主でしたが、近年ではセラミック製も登場しています。
回転ベゼル

回転ベゼルには「逆回転防止」と「両回転」の2種類が存在しています。
まず「逆回転防止」は、ロレックスのサブマリーナやシードゥエラーに採用されている、ダイバーズ専用ベゼルです。
ダイバーズの機能としてボンベの持続時間を知るため、何分経過したかが分かる目盛りが設けられているのが特徴です。
近年のモデルでは逆回転防止機能がついており、ベゼルが動いても経過時間が短くならない工夫が施されています。
そして「両回転」は、その名の通り両方向に回転するベゼルです。
ダイバーズ専用ではないため、ベゼル部分が誤って動いても問題がないということと、両方に回転した方が利便性が高いといった点から採用されています。
具体的にはヨットマスター、ターノグラフ、サンダーバードが両回転ベゼルのモデルです。
ファインリーエンジンターンドベゼル

ファインリーエンジンターンドベゼルは、個性的でありながら落ち着いた雰囲気も纏えています。
5分ごとに鏡面仕上げの棒状突起を配し、その間には繊細な細かい溝を刻んでいる構造によります。
腕時計全体にメリハリを持たせ、光が当たるたびにさりげなく存在感を主張するため、エレガンスとスポーティさを両立しています。
たとえば、エアキングやオイスターパーペチュアルなどのモデルで採用され、ベーシックモデルよりインパクトが増します。
サイズもやや大きく見えることから、小ぶりな時計が控えめすぎると感じる方にもおすすめできます。
現行モデルでは見かけませんが、アンティーク感も楽しめるため人気です。
サンダーバードベゼル

サンダーバードベゼルは、デイトジャストを基本としながら、スポーツモデルのような回転ベゼルを採用している点が大きな特徴です。
鏡面仕上げやフルーテッドよりも目立つ立体的な数字や放射状の凹凸が特徴的で、金素材の使用により高級感も演出しています。
また、回転ベゼルは経過時間の計測など実用面でも優れた機能を備え、日常にも使いやすいです。
バークベゼル

バークベゼルは、表面に樹皮のような不規則な縦溝があります。
バークベゼルは主にデイデイトやデイトジャストといった18金無垢モデルに採用され、ブレスレットの真ん中部分にも同じ加工が施されることがあります。
金素材ならではの上品な光沢と落ち着いた手元の印象が特徴で、流通量も少ないため希少価値も高いです。
ダイヤモンド装飾(宝飾)ベゼル

ダイヤモンド装飾ベゼルは、ダイヤモンドが細かくセッティングされていて、光を受ける角度によってきらきらと美しく輝きます。
ダイヤモンドベゼルには、小粒のダイヤを敷き詰めた「パヴェタイプ」や、大きめのバゲットダイヤを均等に留めたモデルなどがあります。
例えばデイトジャストの場合、ベゼルにダイヤを52個配したタイプや、ダイヤとエメラルドを合わせたものもあります。
ベゼルでロレックスを選ぶポイント

ベゼルでロレックスを選ぶポイントは、以下です。
- デザインの印象
- 使用シーンや実用性を考慮する
- 資産価値を考慮する
デザインの印象
ロレックスを選ぶ際にはベゼルのデザインがとても大切です。
時計の見た目や雰囲気はベゼルによって大きく左右されます。
シンプルで鏡面仕上げのスムースベゼルは落ち着いた印象が強く、普段使いもしやすいです。
一方で、ギザギザが輝くフルーテッドベゼルは高級感や華やかさが強調され、エレガントで存在感があります。
他にもドームベゼルは光の反射が控えめで、ビジネス場面でも好印象を持たれやすい仕上げです。
使用シーンや実用性を考慮する
ロレックスのベゼル選びでは、使用シーンに合わせた実用性を重視することが大切です。
シーン・用途 | ベゼル種類 | 採用モデル例 | 特徴・メリット |
---|---|---|---|
日常使い・ビジネス | スムースベゼル | エクスプローラーⅠ | 装飾が少ないため主張しすぎず、さまざまな服装にマッチしやすい。ビジネスマンに高い人気。 |
フォーマル・華やか | フルーテッドベゼル | デイトジャスト デイデイト | キラキラと光を反射し、特別な場面で存在感を発揮。傷が目立ちにくい側面も持つ。 |
海・スポーツ | 回転ベゼル | サブマリーナ GMTマスターⅡ | 潜水時間や複数の時刻管理が可能。セラミックは高い耐傷性を持ち、アクティブな使用にも耐える。 |
ベゼル選びは見た目だけでなく、実際の使用シーンを想定して機能性と実用性を重視することで、長く愛用できるモデルを見つけることができます。
資産価値を考慮する
ロレックスの資産価値を決定する要素として、ベゼルの希少性と人気度が大きく関わっています。
定価よりも高く売れるケースが多いロレックスでは、ベゼルの種類によって将来的な価値に差が生まれるためです。
特に、限定生産や特別な素材を使用したベゼルは、コレクターの間で高い評価を受ける傾向があります。
GMTマスターⅡの青赤ベゼルやペプシベゼルと呼ばれるモデルは、その独特な色彩から高い人気を誇ります。
また、サブマリーナーのグリーンベゼルは、ロレックスのコーポレートカラーということもあり、投資対象として注目されています。
オーバーホールでベゼル交換はしないほうがいい?

ロレックスのベゼル部分がボロボロの状態になっており、交換を検討している方もいるでしょう。
確かにベゼルを交換すれば見た目はキレイになるものの、あまりオススメできません。
なぜなら、ベゼル本体の経年劣化や歪みによって、新品のベゼルディスクとの相違が生じるためです。
ベゼルとディスクの相性が悪いと脱落の可能性が高まり、オーバーホールの費用が高くなるかもしれません。
引き続きロレックスを使い続けたいのであればベゼルだけでなく、他の部分もすべて取り替えてください。
売却を検討しているのであれば、交換せずに買取店へそのまま持ち込みましょう。
ロレックスをオーバーホールする場合、費用が十万円単位で発生することは珍しくありません。
その場合、買取価格よりもオーバーホールの費用が高くつくことが多いです。
ロレックスのベゼルに関するよくある質問
ロレックスのベゼルに関するよくある質問にお答えします。
- ロレックスのベゼルがギザギザになっている理由は何ですか?
- ロレックスのベゼルの値段はいくらくらいですか?
- ロレックスのベゼルにはどんな素材が使われていますか?
- ロレックスのベゼル単体は販売されていますか?
ロレックスのベゼルがギザギザになっている理由は何ですか?
ロレックスのベゼルがギザギザになっている理由は、時計の輝きや高級感を引き立てつつ、傷が目立ちにくくなるためです。
ギザギザのフルーテッドベゼルは、ロレックスが独自に生み出した高度な加工技術で作られています。
多数の山型カットが施されていることで、光が美しく乱反射し、手元を華やかに演出します。
一方このカットは見た目だけでなく、日常で付いてしまう細かい傷を光の反射で目立たせにくくします。
ロレックスのベゼルの値段はいくらくらいですか?
ロレックスのベゼル交換費用は正規店利用で15~35万円前後が目安です。
自分でベゼルを購入して時計店やネットで交換のみを頼む場合はもう少し安くなることもありますが、保障がない点や時計本体へのダメージリスクもあります。
また、楽天市場やメルカリなどでは中古や社外パーツのベゼルが数千円から入手できる場合もあります。
ロレックスのベゼルにはどんな素材が使われていますか?
ロレックスのベゼルの素材は、以下です。
素材 | 特徴 |
---|---|
ステンレススチール | きずやさびに強い。お手入れしやすい |
セラミック(セラクロム) | きずつきにくく色あせない。高級感がある |
18Kゴールド | きらめきが美しい。ドレスモデルで多用 |
プラチナ | 重厚感と高級感があり、きずつきにくい |
アルミニウム | 軽量でコストを抑えやすいが色落ちにも注意 |
宝石(ダイヤ等) | ラグジュアリーなデザイン |
例えば、スポーツモデルには細かな傷に強く変色しにくいセラミック(セラクロム)や、ステンレススチールが多く使われています。
高級モデルでは18Kゴールドやプラチナ、コンビネーション素材(ロレゾール)も見られます。
また、アルミニウムベゼルや宝石装飾のモデルも存在します。
ロレックスのベゼル単体は販売されていますか?
正規店では、ベゼル単体の販売はされていません。
しかし、ネットオークションや中古販売サイトなどでは、単体で入手できる場合があります。
たとえば、Yahoo!オークションや楽天市場では、GMTマスターなど特定モデル向けのベゼル単体が販売されるケースがあり、相場や状態は出品者によって異なります。
MARUKA(マルカ)では壊れたロレックスでも買取いたします
ベゼル部分にダメージが目立つといった状態の悪いロレックスの場合、他店では買取を断られてしまうこともあります。
それはなぜかというと、オーバーホールをすると利益にならないと判断されるためです。
多くの買取店では外部に整備を依頼するため、その工賃と人件費がかかります。
MARUKA(マルカ)では、ベゼル部分にダメージがあるロレックスはもちろん、壊れて動かない時計でも買取いたします。
社内にメンテナンス部門があるため、外注する必要がなく、社内で丁寧に整備することが可能です。
さらに、長年構築したネットワークから、国内だけでなく海外にも多くの販路を持っており、どこよりも高い価格でロレックスの買取を実現しています。
- もしロレックスを売る気なら、ベゼルが壊れていても修理しないほうが良い
- オーバーホールするなら、ベゼルだけではなく全体をオーバーホールしたほうが良い
- MARUKAならベゼルが壊れているロレックスでも買取いたします