「ロレックス デイトナの価格推移はどうなっている?」
「デイトナを高く売るためのコツは?」
ロレックス デイトナは過去10年間で大幅な価格上昇を続けており、現在も定価の2~3倍で取引される人気モデルです。
2020年から2025年にかけて、多くのモデルで100万円以上の価格上昇が見られ、特に希少なヴィンテージモデルでは1,000万円を超える取引も珍しくありません。
- 複数の買取業者で査定を受ける
- 売却のタイミングを見極める
- 他の商品もまとめて売る
今回は、「デイトナの人気モデル別価格推移」や「高く売るためのコツ」などについて詳しく解説していきます。
デイトナの売買を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックスのデイトナとは?

デイトナとは、ロレックスが製造する唯一のクロノグラフ搭載モデルで、世界中から絶大な人気を誇る高級スポーツウォッチです。
ストップウォッチ機能であるクロノグラフと速度を測定できるタキメーターが搭載されています。
また、72時間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントを搭載し、2日間装着しなくても止まることがありません。
さらに、正規店価格約180万円に対し、並行店では500万円以上で取引されるほど資産価値が高いのも特徴です。
このように、デイトナは機能性・希少性・資産価値のすべてを兼ね備えた、ロレックスの代表的なモデルといえるでしょう。
デイトナの人気モデルの価格推移
デイトナの以下の人気モデルの価格推移について紹介します。
- デイトナ 126500LN
- デイトナ 116500LN
- デイトナ 116520
- デイトナ 16520
- デイトナ 116515LN
- デイトナ 116519LN
- デイトナ 116509
- デイトナ 116518LN
- デイトナ 116505
デイトナ 126500LN
- 前作のCal.4130から進化し、72時間のパワーリザーブを実現している
- 前作の12.4mmから11.9mmへと約0.5mm薄くなっている
デイトナ126500LNは、2023年4月に発表された最新世代のデイトナで、定価約190万円に対して中古相場は500万円前後と、定価の2.5倍近い価格で取引されています。
このモデルの特徴は、セラクロムベゼルの縁部分にメタルを使用し、ヴィンテージデイトナを彷彿とさせるクラシカルな印象を演出している点です。
また、新型ムーブメントCal.4131の搭載により、耐磁性や耐衝撃性が向上し、72時間のパワーリザーブを実現しています。
価格推移
年 | 価格(白文字盤) | 価格 (黒文字盤) |
---|---|---|
2023年 | 約600万円 | 約520万円 |
2024年 | 約540万円 | 約500万円 |
2025年 | 約510万円 | 約470万円 |
デイトナ 116500LN

- 2016年から2023年まで製造されたモデル
- ベゼルにはロレックス独自開発のブラックセラクロム(セラミック)を使用
デイトナ 116500LNは、2016年に登場したロレックスの人気クロノグラフモデルです。
発売当初は200万円未満で取引されていましたが、2020年以降は需要の高まりと生産終了の噂、新型コロナによる供給減などが重なり価格が急騰しました。
2022年には600万円超のピークを記録し、2023年に新型126500LNが登場した後も高値を維持しています。
価格推移
年 | 価格(白文字盤) | 価格 (黒文字盤) |
---|---|---|
2020 | 約300万円 | 約220万円 |
2021 | 約400万円 | 約320万円 |
2022 | 約620万円 | 約520万円 |
2023 | 約500万円 | 約430万円 |
2024 | 約470万円 | 約400万円 |
2025 | 約430万円 | 約360万円 |
デイトナ 116520

- 2000年から2016年まで生産されたロングセラーモデル
- ロレックス初の完全自社製クロノグラフムーブメントCal.4130搭載
デイトナ116520は、ロレックス初の自社製クロノグラフムーブメントCal.4130搭載により、約72時間のパワーリザーブと高い耐久性を実現しています。
2020年頃の販売価格は約180万円台でしたが、2022年には350万円前後まで上昇し、その後も300万円前後で安定しています。
価格推移
年 | 価格(白文字盤) | 価格 (黒文字盤) |
---|---|---|
2020年 | 190 | 180 |
2021年 | 290 | 280 |
2022年 | 350 | 330 |
2023年 | 320 | 310 |
2024年 | 300 | 290 |
2025年5月 | 330 | 330 |
デイトナ 16520

- ムーブメントにゼニス社「エル・プリメロ」ベースのCal.4030を採用
- 最終年(P番)や初期型(MK-1)など希少仕様はプレミア価格で取引される
デイトナ16520は、1988年から2000年まで製造され、初めて自動巻きムーブメント(ゼニス エル・プリメロCal.4030)を搭載したことで、使い勝手と信頼性が飛躍的に向上しました。
年式ごとの細かな仕様違いがコレクター心を刺激し、特に希少な初期型や最終型はプレミア価格で取引されています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約225万円 |
2021年 | 約300万円 |
2022年 | 約300万円 |
2023年 | 約300万円 |
2024年 | 約400万円 |
2025年5月 | 約400万円 |
デイトナ 116515LN

- 2011年発表のエバーローズゴールドモデル
- デイトナ初のラバーベルト「オイスターフレックス」採用
デイトナ116515LNは、ロレックスが2011年に発表したエバーローズゴールド製のクロノグラフモデルです。
最大の特徴は、デイトナで初めて採用されたラバーベルト「オイスターフレックス」で、スポーティーさと高級感を両立しています。
コロナ禍による流通量減少や人気の高まりで、2020年以降も高値安定が続いています。
2025年5月時点でも中古価格は500万円台後半から600万円台と、定価を大きく上回る水準で推移しています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約450万円 |
2021年 | 約500万円 |
2022年 | 約520万円 |
2023年 | 約550万円 |
2024年 | 約600万円 |
2025年5月 | 約600万円 |
デイトナ 116519LN
- 2017年に発表されたホワイトゴールドケースモデル
- ブラックセラクロムベゼルを採用し、耐傷性・耐摩耗性に優れている
デイトナ 116519LNは、2017年に登場したホワイトゴールドケース×ブラックセラクロムベゼル×オイスターフレックスブレスレットという新しい組み合わせが特徴です。
発売当初から品薄状態が続き、2023年の生産終了以降は希少性がさらに高まりました。
価格推移は2020年に350万円前後だった中古相場が、2023年には600万円、2024年には580万円と上昇傾向にあります。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約350万円 |
2021年 | 約400万円 |
2022年 | 約550万円 |
2023年 | 約600万円 |
2024年 | 約580万円 |
2025年5月 | 約630~660万円 |
デイトナ 116509

- 2004年登場以来、マイナーチェンジを重ねながらロングセラーを続けている
- ケースとブレスレットに18Kホワイトゴールドを採用
デイトナ116509は、ホワイトゴールド製のケースとブレスレットを採用した金無垢モデルです。
豊富な文字盤バリエーションがあり、特にメテオライト文字盤は希少性が高く、投資対象としても注目されています。
価格推移については、2020年から2025年にかけて大幅な上昇を見せており、特に2022年頃にピークを迎えました。
現在の中古相場は600万円台で推移しており、定価を上回る高い水準を維持しています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約320万円 |
2021年 | 約420万円 |
2022年 | 約960万円 |
2023年 | 約658万円 |
2024年 | 約650万円 |
2025年5月 | 約665万円 |
デイトナ 116518LN

- シャンパン、ブラック、ホワイトなど多彩な文字盤バリエーションがある
- 18Kイエローゴールド製のケースを採用
デイトナ 116518LNは、2017年に登場したロレックスのラグジュアリースポーツモデルです。
18Kイエローゴールドケースとブラックセラミックベゼルが融合し、オイスターフレックスブレスレットによって快適な装着感と高級感を兼ね備えています。
2020年頃から上昇傾向が続き、2022年には過去最高値を記録しましたが、2023年以降はやや安定しつつも高水準を維持しています。
中古市場では定価を大きく上回る取引が続き、今後も人気と希少性から高値が期待されます。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約290万円 |
2021年 | 約350万円 |
2022年 | 約700万円 |
2023年 | 約760万円 |
2024年 | 約720万円 |
2025年5月 | 約750万円 |
デイトナ 116505
- ロレックス独自のK18エバーローズゴールドをケース・ブレス・ベゼルに採用
- 高級感のあるポリッシュ仕上げでラグジュアリーな印象
デイトナ 116505は近年価格が大きく上昇し、今も高い人気を維持しています。
72時間パワーリザーブや100m防水など高い実用性を持ち、ピンクゴールドの美しい輝きが幅広い層に支持されています。
2020年には約400万円台だった中古価格が、2023年には650万円前後、2025年5月には600万円台後半から800万円超まで取引されています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約420万円 |
2021年 | 約500万円 |
2022年 | 約600万円 |
2023年 | 約650万円 |
2024年 | 約630万円 |
2025年5月 | 約660~800万円 |
ロレックスのデイトナを高く売るコツ

ロレックスのデイトナを高く売るコツは、以下です。
- 複数の買取業者で査定を受ける
- 売却のタイミングを見極める
- 他の商品もまとめて売る
それぞれのデイトナを高く売るコツについて紹介していきます。
複数の買取業者で査定を受ける
デイトナを少しでも高く売るには、複数の業者で査定を受けて比較することが必須です。
業者ごとに査定基準や重視するポイントが違うため、買取金額に大きな差が出ることが多いからです。
たとえば、同じデイトナでも付属品の有無やキズの評価が業者ごとに違い、10万円以上の差がつくことも珍しくありません。
3~4社程度に査定を依頼するのが効率的で、比較しやすく交渉もしやすいです。
売却のタイミングを見極める
ロレックスのデイトナを高く売るためには、売却のタイミングを見極めることが最も重要です。
なぜなら、デイトナの買取価格は為替相場やロレックスの値上げ、市場の需要によって大きく変動するからです。
- 為替相場が円安の時期に売却する
- ロレックスの定価値上げが発表された直後に売却する
- 年末年始(12月下旬~1月上旬)に売却する
- ボーナスシーズン(6月・12月)に売却する
- 新作モデルの発表直後やモデルチェンジのタイミングで売却する
- デイトナの生産終了が発表された直後に売却する
このように、市場の動向を常にチェックし、最適なタイミングで売却することが、デイトナを高く売る秘訣です。
他の商品もまとめて売る
デイトナだけでなく、ほかの商品も一緒に査定に出すことで、買取価格アップが期待できます。
買取店では複数の商品をまとめて売ることで、査定額に上乗せしてくれる「まとめ売りキャンペーン」や特典が用意されていることが多いからです。
買取店側としても、一度に多くの商品を仕入れられるため、個別に売るよりもコストを抑えやすく、その分を買取価格に反映しやすくなります。
たとえば、デイトナのほかに使っていないブランド時計やジュエリー、バッグなどがあれば、それらも一緒に査定を依頼してみましょう。
デイトナの価格推移に関するよくある質問
近年、ロレックスの価格が下落傾向にある理由は何ですか?
近年ロレックスの価格が下落傾向にある理由は、世界経済の不安定化や中国市場の景気後退、そしてロレックス自身による認定中古販売の開始など、複数の要素が重なったためです。
まず、2022年以降、中国の経済が大きく落ち込んだことで高級時計の需要が減りました。
中国ではゼロコロナ政策や不動産バブル崩壊の影響で富裕層も資産を現金化する動きが強まり、ロレックスの売却が増えたため、中古市場の在庫が急増しました。
その結果、需要と供給のバランスが崩れ、相場が下落しました。
さらに、ロレックスは2023年から「認定中古プログラム」をスタートしました。
これにより中古市場の流通が健全化され、異常なプレミア価格が調整される傾向が強まりました。
20年前(2005年頃)のデイトナの定価はいくらでしたか?
2005年ごろのロレックス デイトナ(116523)の定価は税込みで1,260,000円でした。
当時のロレックス デイトナはすでに高級時計として知られていましたが、今ほどの世界的な人気や投資対象としての注目度は高くありませんでした。
そのため、現在と比べると定価はかなり抑えられていたのです。
また、原材料費や為替の影響も現在ほど大きくはなかったことも、価格が比較的安定していた理由の一つです。
デイトナの現在の日本国内での定価はいくらですか?
2025年6月時点でのロレックス・デイトナ(現行モデル)の日本国内定価は、以下です。
モデル名・型番 | 素材 | 定価(税込) |
---|---|---|
コスモグラフ デイトナ 126500LN | ステンレススティール(SS) | 2,349,600円 |
コスモグラフ デイトナ 126503 | イエローロレゾール | 3,318,700円 |
コスモグラフ デイトナ 126508 | イエローゴールド | 5,733,900円 |
コスモグラフ デイトナ 126505 | エバーローズゴールド | 6,932,200円 |
コスモグラフ デイトナ 126506 | プラチナ | 10,591,800円 |
このように、デイトナの定価は年々上昇し続けています。今後も値上げが続く可能性が高いため、購入を検討している方は早めに情報収集をすることが大切です。
まとめ
近年は世界経済の不安定化や中国市場の景気後退、ロレックスの認定中古プログラム開始などの影響で、価格が下落傾向にあるものの、依然として高い人気を維持しています。
デイトナを高く売るためには、複数の買取業者で査定を受ける、売却のタイミング(円安時や定価値上げ直後、モデルチェンジ直後など)を見極める、他の商品もまとめて売ることがポイントです。
今回紹介したデイトナ各モデルの特徴や価格推移を比較し、ご自身の目的やタイミングに合った売却・購入を検討してみてください。
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