世界的に有名な高級時計ロレックスの中でも、とくに人気が高いのが「gmtマスター2」です。
近年、ロレックスはモデルを問わず、価格推移の動きが激しくなっています。
gmtマスター2も価格が高騰しているものの、それがどれくらい続くのかわからない方も多いはずです。
今回はロレックスgmtマスター2の現在の価格推移、そして今後についてお話ししていきます。
ロレックス唯一のパイロットウォッチ「gmtマスター」

gmtマスターは、ロレックスの中で唯一のパイロットウォッチです。
24時間表示の回転ベゼルとGMT針を採用しており、発売当初から現行品のgmtマスターモデルに引き継がれています。
すっきりとしたクールなデザインは高い支持を受けており、普段使いとしても愛用できるでしょう。
gmtマスターの中でも上位モデルに位置しているのが、今回お話ししていく「gmtマスター2」です。
gmtマスター2は、1983年にgmtマスターの進化版としてリリースされました。
2018年と2019年にモデルチェンジが発表されたこともあって、新モデルだけでなく、過去のgmtマスター2にも注目が集まっています。
またgmtマスターの中には、すでにアンティークロレックスとして高い価値を有するモデルも登場しているようです。
一方、gmtマスター2はまだアンティークといった存在にはなっておらず、古いモデルであっても比較的手の届く価格帯で購入できるといった点からも需要が高くなっています。
MARUKA(マルカ)でも、gmtマスター2は高価買取を実施しております。
LINE査定なら最短30秒で買取価格が判明いたしますので、もしお手元にgmtマスター2がある場合、お試しくださいませ。
ロレックス「gmtマスター2」人気モデルの価格推移
ロレックスは全体的に価格が上昇しています。
その中でも、gmtマスター2はどのような動きを見せているのでしょうか。
実際の価格推移と各モデルの特徴について、詳しくお話ししていきます。
gmtマスター2 16760 ファットレディ

- 製造年:1983年~1988年
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:黒と赤
ファットレディはgmtマスター2の初期モデルです。
製造年数がおおよそ6年と短くなっており、さらにベゼルのバリエーションが黒と赤のみという珍しさから、人気の高いモデルになっています。
この黒と赤のベゼルのバリエーションは炭酸飲料の名称にちなんで「コークベゼル」とも呼ばれ、ロレックスコレクターからの需要が高くなっているようです。
価格推移としては、2020年~2021年ごろには130万円程度でしたが、その後、2022年には一気に150万円程度に上昇しています。
その後もじわじわと右肩上がりの状態が続き、2023年には155万円前後まで上昇していましたが、2024年には155万円前後で推移し、2025年には140万円前後となっています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年~2021年 | 約130万円 |
2022年 | 約150万円 |
2023年 | 約155万円 |
2024年 | 約155万円 |
2025年 | 約140万円 |
gmtマスター2 16710

- 製造年:1990年~2007年
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:黒、赤青、赤黒、青黒
1990年にgmtマスター2の第二世代として登場したモデルが16710です。
製造期間がおよそ17年と長いのが特徴で、中古市場にも比較的状態の良いロレックスとして流通するケースが多く見られます。
赤と青のベゼルは先ほどの赤黒と同様に炭酸飲料にちなんで「ペプシ」という愛称で呼ばれています。
gmtマスター216710では、黒だけのベゼルが最も高額で取引されることが多いようです。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2019年 | 約130万円 |
2020年 | 約150万円 |
2021年 | 約170万円 |
2022年 | 約180万円 |
2023年後半 | 約190万円 |
2024年 | 約190万円 |
2025年5月 | 約200万円前後 |
価格推移としては、2019年頃から急激に上昇しています。2025年5月現在では、平均価格が約200万円前後で推移しております。
gmtマスター2 116710LN

- 製造年:2007年~2019年
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:セラクロムベゼル
116710LNは、およそ12年にわたって製造されてきた人気モデルです。
116710LNの特徴は、何と言っても黒を基調にしたモノトーンなデザインがあげられるでしょう。
これまでのgmtマスター2にも黒ベゼルはあったものの、GMT針は赤色でした。
116710LNではGMT針を緑色に変更しており、黒いベゼルに映えると人気を集めています。
そして116710LNよりベゼルは硬くキズつきにくいセラミックに進化し、メモリにはプラチナコーティングが施されています。
こういった変更点から、116710LNはこれまで以上のラグジュアリーな素材感を感じられるはずです。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約130万円 |
2021年 | 約150万円 |
2022年 | 約190万円 |
2023年 | 約200万円 |
2024年 | 約190万円 |
2025年5月 | 約196万円 |
2024年4月以降は相場価格が上昇を続けており、流通数は年々減少傾向で今後はヴィンテージウォッチとしての希少価値も今以上に高まり、さらなる相場価格の上昇も考えられます。
gmtマスター2 116710BLNR

- 製造年:2013年~2019年
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:青黒
先ほどお話しした116710LNのバリエーションとして追加されたgmtマスター2が、116710BLNRです。
ロレックスの技術が進化したこともあって、116710BLNRでは複数の色を使えるようになっています。
116710BLNRは男性好みのクールなデザインもあって、発売当初より非常に人気のあるモデルです。
価格推移もすぐに急上昇していき、現在でも高額で取引されています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約170万円 |
2021年 | 約190万円 |
2022年 | 約230万円 |
2023年 | 約250万円 |
2024年 | 約230万円 |
2025年5月 | 約210万円 |
2020年には170万円程度で取引され、2021年には190万円、さらに2022年には230万円程度と高騰しています。
2023年も引き続き高騰が続き、一時期250万円台で取引されておりましたが、2024年には緩やかに下落し、2025年5月現在は210万円前後に落ち着いております。
gmtマスター2 116713LN

- 製造年:2006年~2019年
- 素材:ステンレススティール×イエローゴールド
- ベゼルのバリエーション:ゴールド
116713LNは、ステンレススティールにイエローゴールドを合わせた金無垢モデルです。ロレックスの価格上昇が始まった当初は、ステンレススチールだけを用いたモデルのみでした。
需要の偏りから、116713LNはgmtマスター2の中でもお得感のあるモデルでもあったのです。
しかし、ステンレススティールを用いたモデルの高騰が長く続いていく中で、116713LNもじわじわと上昇していきます。
また、gmtマスター2の現行モデルにはイエローゴールドを使用したものがありません。
金無垢モデルが欲しい方からの需要が高まり、全体的に流通量も少なかったため、近年では需要が急上昇しています。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年まで | 約110万円~140万円 |
2021年 | 約170万円 |
2022年 | 約220万円 |
2023年 | 約240万円 |
2024年 | 約230万円 |
2025年5月 | 約223万円 |
2023年には240万円台まで一時期高騰しておりましたが、2024年には価格が調整し、2025年5月現在では平均価格が約223万円で推移しております。
gmtマスター2 126710BLRO

- 製造年:2018年~
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:赤青ベゼルなど
126710BLROは、gmtマスター2現行モデルです。
新世代ムーヴメントを搭載し、さらに約70時間という長時間のパワーリザーブを実現させています。
これはパワーリザーブが1日ほど延長されているということになり、ロレックス愛好家にとっては非常に頼もしいバージョンアップだと言えそうです。
そして、赤青ベゼルはラインナップから外されることが続いていました。しかし、126710BLROでは赤青ベゼルが復活しています。
発売当初から注目されていたモデルであり、実際にリリースされてからの価格推移も上向きのままです。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年 | 約200万円 |
2021年 | 約240万円 |
2022年 | 約310万円 |
2023年 | 約400万円 |
2024年 | 約350万円 |
2025年5月 | 約336万円 |
発売から2020年までは200万円程度で取引されており、2021年には240万円、2022年は310万円と高騰しています。
2023年には一時期400万円台まで上昇しましたが、その後調整が入り、2025年5月現在では平均価格が約336万円で推移しております。
gmtマスター2 126710BLNR

- 製造年:2018年~
- 素材:ステンレススティール
- ベゼルのバリエーション:赤青ベゼルなど
126710BLROに続いて発売されたのが、126710BLNRです。
126710BLNRは青と黒のツートーンカラーのセラクロムベゼルが特徴で、「バットマン」や「バットガール」の愛称で親しまれています。
mtマスター2の中でも注目を集めているモデルであることは確かですが、126710BLROほどの価格高騰は見られていません。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年まで | 約200万円 |
2021年 | 約240万円 |
2022年 | 約220万円 |
2023年 | 約300万円 |
2024年 | 約280万円 |
2025年5月 | 約264万円 |
価格推移としては、2020年までは約200万円程度で取引されています。その後、2021年には240万円程度、その後2022年には260万円程度で価格推移していました。
2023年には一時期300万円台まで上昇し、過去最高値は2022年2月の約339万円を記録しました。
しかし、2024年に入ってからは価格が調整局面に入り、2025年5月現在では平均価格が約264万円で推移しております。
gmtマスター2 126711CHNR

- 製造年:2019年~
- 素材:ステンレススティール×ゴールド
- ベゼルのバリエーション:ゴールド
現行のgmtマスター2でも、コンビモデルが126711CHNRです。
gmtマスター2では初めてのエバ―ローズゴールドが採用されており、ドレッシーな雰囲気が漂うモデルになっています。
また、ロレックスでも珍しい黒茶の配色も人気があるようです。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2020年まで | 約200万円 |
2021年 | 約250万円 |
2022年 | 約320万円 |
2023年 | 約330万円 |
2024年 | 約320万円 |
2025年5月 | 約314万円 |
価格推移としては、2020年までは200万円程度で取引されていました。
その後、2021年には250万円、2022年には320万円程度と高騰しています。
2023年には一時期330万円台まで上昇しましたが、その後は価格変動を繰り返し、2025年5月現在では平均価格が約314万円で推移しています。
gmtマスター2 126720VTNR

- 製造年:2022年~
- 素材:ステンレススチール
- ベゼルのバリエーション:グリーン×ブラック
現行のgmtマスター2でも、左リューズ仕様が126720VTNRです。
gmtマスター2では初めての左リューズ配置が採用されており、レフティ仕様として話題になったモデルになっています。
また、ロレックスのコーポレートカラーである緑色を取り入れたベゼルも人気があるようです。
価格推移
年 | 価格 |
---|---|
2022年8月 | 約449万円 |
2024年4月 | 約295万円 |
2025年1月 | 約286万円 |
2025年4月 | 約278万円 |
価格推移としては、2022年8月には過去最高値の約449万円で取引されていました。
その後、2024年から2025年にかけては270万円から290万円台で推移しており、前年比で約15%の下落となっています。
2025年4月現在では平均価格が約278万円で推移していますが、依然として定価を大きく上回る価格で取引されています。
gmtマスター2 126710GRNR
製造年:2024年~
素材:オイスタースチール
ベゼルのバリエーション:グレー/ブラック
「gmtマスター2 126710GRNR」は、2024年に登場した最新モデルです。
ステンレスモデルでは初となるグレー×ブラックの2色セラミックベゼルを採用し、70時間パワーリザーブの新世代ムーブメントCal.3285を搭載しています。
価格推移
年月 | 価格 |
---|---|
2024年11月 | 約260万円 |
2024年12月 | 約270万円 |
2025年1月 | 約270万円 |
2025年3月 | 約265万円 |
2025年4月 | 約240万円 |
2024年11月に260万円だった価格が、2025年4月には240万円まで下落しています。
ロレックス「gmtマスター2」は価格推移上昇の理由と今後

2025年4月にロレックスが実施した価格改定により、GMTマスター2の定価は大幅に上昇しました。
人気の「Ref.126710BLRO(ペプシ)」は約6%上昇し、156万9700円から166万4300円となり、他のステンレス製モデルも平均5~8%の値上げが実施されています。
買取相場については、モデルごとに異なる動きを見せています。
126710BLRO(ペプシ)は2025年5月現在で270万円程度の買取相場となっており、2024年の値上げ情報が出た際に売却が殺到して価格が下落したものの、その後は比較的安定した推移を示しています。
一方、126711CHNR(チョコレート×黒ベゼル)は2025年1月時点で275万円の買取価格を記録し、230万円から310万円の範囲で推移しています。
このモデルは、シックなベゼルカラーとエバーローズゴールド素材によるラグジュアリーなテイストが年々評価を高めており、相場価格の上昇につながっています。
GMTマスター2は、販売価格も買取価格も大幅に下がるとは考えにくいです。
2025年の価格改定により、ロレックスは価格上昇により”資産価値”としての側面がより強くなっており、中古市場でも高値での取引が続いています。
gmtマスター2の価格推移に関するよくある質問
ロレックスGMTマスター2の定価はどのくらいですか?
2025年現在の現行モデル定価一覧は、以下です。
モデル番号 | ブレスレット | 定価 |
---|---|---|
126710BLRO | Jubilee | ¥1,664,300 |
126720VTNR | Jubilee | ¥1,644,500 |
126720VTNR | Oyster | ¥1,614,800 |
126711CHNR | Oyster | ¥2,355,100 |
126713GRNR | Oyster | ¥2,399,100 |
126715CHNR | Oyster | ¥5,852,000 |
ステンレスモデルは160万円台から始まり、コンビモデル(ステンレス×ゴールド)は230万円台、フルゴールドモデルは580万円台となっています。
特に人気の高い126711CHNRは「カフェオレ」や「ルートビア」と呼ばれ、エバーローズゴールドとステンレスを組み合わせたコンビ仕様です。
GMTマスター2の生産終了モデルは価格が上がりますか?
GMTマスター2の生産終了モデルは価格が上がります。
生産終了になると、市場に新品が供給されなくなるため、希少性が高まって価格上昇につながるからです。
ロレックスは意図的に生産数を抑えているので、終了したモデルはさらに入手困難になります。
具体例として、2019年に生産終了となったGMTマスター2の116710BLNRは、終了前の2019年1月には約132万円でしたが、生産終了の噂が広まった3月上旬には約155万円に上昇し、バーゼル後には160万円台後半まで値上がりしました。
このように、GMTマスター2の生産終了モデルは、希少性とコレクター需要により価格が上昇する傾向があります。
GMTマスター2の価格改定はどのくらいの頻度で行われますか?
GMTマスター2の価格改定は、近年では年に2回程度の頻度で実施されています。
特に日本は円安の影響で他国よりも定価が低めに設定されているため、価格改定1回あたりの値上げ幅が大きくなっています。
また、金価格の高騰も価格改定の要因となっており、ゴールド系モデルを中心とした値上げが実施されています。
このように、GMTマスター2の価格改定は年2回程度の高い頻度で実施されており、今後もこの傾向は続くと予想されます。
購入を検討している方は、価格改定があることを考慮して計画を立てることが重要です。
ロレックス「gmtマスター2」を売却するときには、価格推移を把握したプロに依頼
ここ数年のロレックスは、1年単位で価格推移が大きく変わっています。
そのため、もしgmtマスター2の売却を検討しているのであれば、価格推移を把握しているプロの鑑定士に依頼をする必要があるでしょう。
MARUKA(マルカ)では、ロレックスの無料査定、高価買取を実施しています。
鑑定のプロがお客さまの大切なロレックスの時計をしっかり査定いたしますので、正確な査定額のご案内が可能です。
また、リューズを始めとした部品が壊れており、他店では買取不可だったロレックスでも、当店では買取可能な場合がございます。