「ロレックスの価格高騰はいつまで続く?」
「ロレックスの価格が高騰している理由は?」
ロレックスの価格高騰は、世界的な品薄状態、金価格の高騰、円安やインフレ、中国バブルによる需要拡大など、複数の要因が重なって発生しています。
2025年現在も高騰は続いていますが、後半には徐々に落ち着く兆しも見られ始めています。
今回は、「ロレックスの価格が高騰している理由」や「価格高騰しているロレックスのモデル」、さらに「高く売却するためのポイント」などについて詳しく解説していきます。
ロレックスの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ロレックスの価格高騰はいつまで続くの?
ロレックスの価格高騰は、2025年現在も続いていますが、今後必ずしも上がり続けるとは限らないと考えられています。
2025年後半には徐々に落ち着き、調整される動きも見られ始めています。
最近の高騰は、世界的な品薄状態、金価格の高騰、そしてモデルの廃番など、複数の要因が重なったためです。
国際的な需要の高さに加え、素材価格や職人の人件費の上昇も影響しています。
今後も短期的には高止まりが続く見込みですが、世界情勢や為替、景気の影響で価格が調整される可能性が高いです。
これから購入や売却を検討する場合、最新の相場動向を参照しながら冷静に判断することが重要です。

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ロレックスの価格が高騰している理由


ロレックスの価格が高騰している理由は、以下です。
- 金やステンレスなど素材価格の高騰
- 円安やインフレによる輸入コスト増加
- コロナ禍でロレックスが世界的な品薄
- 中国バブルによる需要拡大
- 購入制限による需要拡大
上記の価格高騰の要因について解説していきます。
金やステンレスなど素材価格の高騰
ロレックスの価格が高騰している大きな理由のひとつは、使われている金やステンレスといった素材の価格自体が著しく上昇していることです。
金やプラチナといった貴金属はもちろん、ステンレスのような鋼材についても、ここ数年で国際相場の大幅な値上がりが継続しています。
世界的な経済不安や、エネルギー・輸送コストの増加、さらに脱炭素などの規制強化も背景にあり、素材の入手コストがどんどん高くなっています。
このように、ロレックスの価格高騰には金やステンレスといった素材自体の国際的な価格上昇が大きく影響しています。
円安やインフレによる輸入コスト増加
円安やインフレによる輸入コスト増加が、ロレックスの価格を押し上げる大きな要因となっています。
ロレックスはスイス製のため、仕入れ価格はスイスフランやドル建てになります。
為替で円が安くなると、同じ腕時計でも日本円で払う金額が増えます。
また、世界的なインフレで、材料費や輸送費なども上昇しているため仕入れ全体のコストも膨らんでいます。
コロナ禍でロレックスが世界的な品薄
ロレックスの価格が高騰している理由に、「供給不足と世界的な品薄」が挙げられます。
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、人やモノの往来が制限され、メーカー工場も供給をストップせざるを得ない状況となっています。
加えて、人員の確保やパーツの製造が難しい状況になり、原価の価格が高騰しました。
さらに、国内と海外での業者間取引も制限されたため、国内への輸入もできない状況です。
こうした理由により、ロレックスの時計が世界的に品薄となって需要がさらに上回り、価格が高騰していると考えられます。
中国バブルによる需要拡大
中国の経済発展により富裕層が急増し、彼らがロレックスを資産保全や投資目的で購入する流れが生まれました。
特に中国では貴金属や高級時計への関心が非常に高く、高くても「買いたい」というマインドが広がっています。
また、不動産市場への規制強化によって余剰資金が高級時計市場にも向かい、ロレックス需要がさらに拡大しています。
具体的には、年収1000万円以上の世帯が中国で急増し、国内外のロレックス人気モデルが「入手困難」になるほどの買い占めが発生しました。
また、投資目的でも購入が活発となり、転売を前提とした需要も高騰を後押ししています。
購入制限による需要拡大
ロレックスの価格が高騰している主な理由の一つは、正規店の購入制限によって需要が拡大し、中古市場や並行輸入市場での価格が押し上げられていることです。
ロレックスでは、人気モデルの転売や買い占めを防ぐために購入制限を設けています。
「2025年」ロレックスの購入制限
対象モデル名 | 再購入制限 | 他モデル購入制限 |
---|---|---|
デイトナ | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
サブマリーナー | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
GMTマスターⅡ | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
エクスプローラー | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
エアキング | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
ヨットマスター42 | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
シードゥエラー/ディープシー | 同一モデル5年間不可 | 1年間不可 |
具体的には、同じモデルは5年間、それ以外の人気モデルも1年間は再び購入できないというルールがあります。
上記の制限によって、定価で何本もまとめて購入することができなくなり、希少性が高まっています。
価格高騰しているロレックスのモデル
価格高騰中のロレックスモデルについて、代表的な人気機種ごとに最新の市場動向や価格の特徴をまとめました。
- コスモグラフ デイトナ Ref.126508
- サブマリーナー デイト Ref.126610LN
- サブマリーナー デイト Ref.126618LN
- GMTマスターⅡ Ref.126718GRNR
- エクスプローラーⅠ Ref.124273
- デイデイト40 Ref.228238
それぞれのモデルがなぜ高騰しているのか、定価と実勢価格の差や入手難易度、資産価値などを詳しく解説していきます。
コスモグラフ デイトナ Ref.126500LN
「コスモグラフ デイトナ Ref.126500LN」は、正規店での入手難易度が非常に高く、プレミアム価格で取引されています。
2023年のデイトナ生誕60周年記念で登場した新型がRef.126500LNであり、前モデルからの人気と進化したデザイン、ロレックスならではの精度の高さが重なっている点が挙げられます。
特にこのモデルは、旧型のRef.116500LNで培った人気をそのまま受け継ぎ、ベゼルのメタル化やインデックスの細身化など、さらにスタイリッシュな印象へと変化しました。
たとえば、実勢価格だけ見ても定価約234万円(税込)に対し、中古市場や新品並行輸入での売買は440万円から570万円、場合によっては500万円を大きく上回ることもあります。
買取相場も430万円から490万円程度と別格です。
サブマリーナー デイト Ref.126610LN


「サブマリーナー デイト Ref.126610LN」は、価格高騰が続いているモデルです。
人気の高さに加え流通量の減少や投資目的の需要増加が重なっているためです。
定価約135万円(税込)という手頃な設定にもかかわらず、2025年時点で新品の並行輸入相場は250万円から300万円、場合によっては350万円以上で取引されていることもあります。
中古市場でも200万円以上が当たり前なので、正規店での入手難易度が非常に高く、プレミア価格の取引が日常化しています。
サブマリーナー デイト Ref.126618LN
「サブマリーナー デイト Ref.126618LN」は、正規店での入手が極めて困難で、現在大幅なプレミアム価格で取引されています。
現在の金価格高騰により、イエローゴールド製の時計の資産価値が見直されており、特に高級ダイバーズウォッチの代表格として確立されたサブマリーナーのゴールドモデルには強い注目が集まっています。
2025年9月現在の定価が約656万円(税込)に対し、中古市場では585万円から667万円で取引されており、新品並行輸入品では680万円近くの値段がついています。
買取相場も497万円程度と定価に対して非常に高い相場を維持しており、2021年時点の定価410万円と比較すると、わずか数年で大幅な価格上昇を見せています。
GMTマスターⅡ Ref.126718GRNR
「GMTマスターⅡ Ref.126718GRNR」は、近年のロレックス価格高騰の中でも特に注目されるモデルです。
2023年に登場したRef.126718GRNRはグリーンとブラックのツートンベゼルが特徴的で、「ロレゾール」仕様のK18イエローゴールドケースによりラグジュアリー感が際立っています。
正規店での入手は非常に困難で、抽選販売や長期待ちが一般的です。
国内定価は約3,090,100円(税込)ですが、並行輸入品や中古品は早くも500万円以上で取引されています。
エクスプローラーⅠ Ref.124273
「エクスプローラーⅠ Ref.124273」は、史上初めてイエローゴールドを組み合わせたロレゾール仕様で、デザイン面と高級感はもちろんのこと、従来モデルに比べて希少性が高いです。
中古価格もこの一年で大きく変動し、現行定価とほぼ変わらない水準で流通する場合も珍しくありません。
124273はゴールドとのコンビモデルであり、金相場の上昇や為替の変動も影響し、2024年6月には定価が約1,943,700円まで引き上げられました。
また、中古市場でも安定的に高い人気を誇り、2025年9月時点では143万円から180万円前後で取引されています。
デイデイト40 Ref.228238
「デイデイト40 Ref.228238」は、今まさに価格が高騰しているロレックスの代表的なモデルの一つです
2025年9月時点での定価は約648万円(税込)ですが、近年の金相場やロレックス全体の値上げ傾向を受け、定価は年々上昇しています。
中古市場や並行輸入品では900万円前後~1000万円近い価格で流通していることも珍しくありません。
状態や保証の有無、人気カラーによってはプレミアム価格が付いています。
これは「プレジデントブレスレット」などロレックスの象徴的な仕様や、金素材の希少性が評価されているためです。
ロレックスの価格は今後も上がる?
ロレックスの価格は今後もしばらく上昇傾向が続く可能性が高いです。
ロレックスの需要が世界的に高まっていることと、供給が非常に限られているという点です。
特に人気モデルは正規店での入荷数が少なく、抽選制になっている場合も多いため、二次流通や中古市場の価格が上がりやすい状況です。
加えて、円安やインフレの影響で海外からの需要も拡大し、日本国内の価格にも上昇圧力がかかっています。
例えば「サブマリーナー」や「デイトナ」といったスポーツモデルでは、数年前と比べて20~30%以上も価格が上がっているケースが珍しくありません。
また、最近では新品より中古品の方が高値で取引されることもあります。
このような背景から、今後も社会情勢や為替の変動が落ち着くまでは、ロレックスの価格上昇は続くと考えられます。
ロレックスを高く売るポイント


ロレックスを高く売るポイントは以下の通りです。
- 付属品を全て揃える
- 高く売れる時期を狙う
- 市場価格を把握し相場を調べておく
それでは上記のポイントについて解説していきます。
付属品を全て揃える
ロレックスをなるべく高く売るためには、「付属品を全て揃える」ことが最も重要です。
付属品が全て揃っているロレックスは、丁寧に扱われてきた証明になり、購入希望者や買取業者からの信頼が高まるため、査定額が大きく上がります。
- 外箱
- 内箱
- 保証書・ギャランティーカード
- カードケース
- 取扱説明書・冊子類
- タグ(緑タグ・白タグ)
- 余りコマ(サイズ調整用の予備コマ)
- ベゼルカバー(モデルによる)
例えば保証書や説明書が手元に残っていない場合、同じモデルでも数万円から数十万円も査定額が下がるケースがあります。
箱やタグ、コマなど「細かな付属品」も査定の際にチェックされるため、見落としがないか確認することが大切です。
高く売れる時期を狙う
ロレックスが高く売れる主な時期は、円安のタイミングや海外での人気が高まる時期、年末商戦前などが狙い目です。
ロレックスの価格は外国資本の影響や為替相場、日本の景気、そしてモデルチェンジや限定モデル登場のタイミングで大きく変動します。
- 円安が進行している時期(2025年は円安傾向が続いているため今は有利)
- 人気モデルの新作発表直後(旧モデルの価値が見直される)
- 年末年始の前(プレゼント需要で中古市場が活性化する)
- 海外の投資需要が高まる時期(中国やアメリカなどで高級時計市場が回復している時期)
- 定価が改定される直前(値上げ予想時に売り市場になる)
売り時は、円安や世界的な需要増加のタイミング、年末商戦や新作発表直後などのポイントを押さえることが大切です。
市場価格を把握し相場を調べておく
ロレックスを高く売るためには、市場価格を把握し相場を調べておくことが大切です。
なぜなら、相場を知らずに売却を進めると、適正な価格で手放せず損するリスクが高まるからです。
たとえば、大手買取店の価格相場ページを確認すると、モデルごとの査定額や状態による価格差が明確に出ています。
サブマリーナやデイトナのような人気モデルは状態や付属品の有無で数十万円の差が生まれることも珍しくありません。
さらに、同じモデルでも時期によって価格の変動が大きいため、直近の取引事例や買取店のキャンペーン情報を積極的に調べることが重要です。
まとめ
ロレックスの価格高騰は複数の要因が重なり、2025年現在も続いていますが、今後は徐々に調整され落ち着く兆しも見え始めています。
価格の上昇には素材価格の高騰、円安・インフレ、世界的な品薄、中国での需要拡大、正規店の購入制限など様々な背景があります。
これからロレックスの購入や売却を考える際は、まず最新の市場相場や動向を必ずチェックし、付属品を完備した状態で高値がつくタイミングを狙うことが重要です。
特に円安期や新作発表直後、年末商戦など高く売れる時期を把握し、市場価格を調査しながら冷静に判断しましょう。