「シャネルの本物と偽物の見分け方は?」
「精巧な偽物に騙されない方法は?」
シャネルの本物と偽物を見分けるポイントは、CHANELロゴの形状、金具のネジの種類、シリアルシールの特徴、ギャランティカードの書体などになります。
特に本物のロゴは「C」の先端が斜めにカットされ、「H」の縦棒は上部分が短く下部分が長いという特徴があります。
また、本物には基本的にマイナスネジが使用されており、YKKファスナーは使われていません。
- 信頼できる販売元か調べる
- 価格が安すぎないか疑う
- 買取査定に出して確認する
今回は、「シャネルの本物と偽物の見分け方」や「精巧な偽物に騙されない方法」などについて詳しく解説していきます。
これからシャネル製品の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
シャネルの本物と偽物の見分け方
以下では、シャネルの本物と偽物を見分けるポイントについて解説していきます。
「CHANEL」のロゴ
本物のロゴ | 偽物のロゴ |
---|---|
Cの先端が斜めにカットされている | Cの先端が真横にまっすぐカットされている |
「C」の切り口をつなぐと正円になる | 「C」の切り口をつなぐと楕円形になる |
Hの縦棒は、横棒を境に上部分が短く、下部分が長くなっている | Hの縦棒が横線を基準に区切った時、同じ長さになっている |
AとNの先端が平らになっている | AとNの先端が細くとがっている |
Eの横棒の長さがすべて異なっている(下が1番長く、真ん中が最も短い) | Eの3本の横棒の長さがすべて同じ |
「CHANEL(シャネル)」のロゴ部分の作りが荒かったり、文字が傾いていたりと雑さを感じる場合は、偽物の可能性が高いです。
一部ヴィンテージ品にはロゴの文字が太いタイプも存在していますが、細かな特徴は変わりません。
ただし、最近は本物と見分けがつかないほど精巧に作り込まれたコピー品もあるので、あくまで見分け方の一つとして参考にしてください。
金具に使われているネジの種類
- マイナスネジが使用されている
- ココマークの金具に精巧な刻印がある(古いものにしかない刻印)
- YKKのファスナーではない
- プラスネジが多く使用されている
- ココマークの金具の刻印が潰れている
- YKKのファスナーが使用されている
- メッキの塗り方が粗く、ムラがある
- メッキ部分を触ってみた時に引っ掛かりを感じる
本物のシャネル製品には、基本的にマイナスネジが使用されています。
まれにプラスネジを使用しているものもありますが、使われているネジのほとんどがプラスネジの場合は偽物の可能性が高いです。
そしてシャネルは細かな部分も精密に作られており、メッキ部分も丁寧に塗られています。
歪んでいたり、ムラが生じているものは本物ではありません。
ブティックシールのスタンプと色
本物のブティックシール | 偽物のブティックシール |
---|---|
販売日と販売店を示すシリアルがスタンプで押されている | 販売日と販売店が手書きで記されている |
ゴールドもしくはシルバー色のシール | ゴールド、シルバー以外のシール |
シャネルのアイテムには、販売日と販売店を示すスタンプが押されたブティックシールが貼られています。
一部のアンティーク品で手書きになっている場合もありますが、これは非常に珍しいケースです。
そのため、ブティックシールの販売店と販売日が手書きになっているものは偽物の可能性が高いと判断しましょう。
また、本物のブティックシールはゴールドとシルバーの2種類だけです。
新品の場合はゴールド、シャネルの工房で修理をしたことがあればシルバーのシールが貼られています。
シリアルシール
- 簡単に剥がれないように貼られている
- 「1」の形。下部分に横線が入っている(古い製品には下線がない場合もある)
- 「0」の形。1997年以降に作成されたものはゼロの中に斜め線が入っている
- ブラックライトをあてると「CHANEL」の文字が赤く光る(古い製品は光らないものもある)
- ギャランティカードと番号が一致している
- シリアルシールがついていない
- 跡が残らないくらい簡単に剥がせる(=接着が弱い)
- 1997年以降に製造されているが、「0」の中に斜め線が入っていない
- ブラックライトをあてても「CHANEL」の横文字が光らない
- ギャランティカードと番号が一致しない
シャネルの本物・偽物を判断するためには、シリアルシールの確認もはずせないポイントです。
本物のシリアルシールは簡単に剥がせないようしっかり接着されていて、擦れてしまったり、無理に剥がそうとした場合は必ず跡が残ります。
もし簡単に剥がれたり、どこにも跡が残っていないようであれば偽物を疑いましょう。
ギャランティカード
- すべてゴシック体で書かれている
- 7~9桁のシリアルナンバーが記載されている
- 「1」の形。下部分に横線がある
- シリアルナンバーの横にある「透かし」は、角度を変えるとココマークが見えたり消えたりする
- 英文2行目・3行目に記載されている「quality」の「t」と「y」がくっついている
- カードの裏側にブラックライトをあてると1行だけ光る
- 明朝体、ゴシック体などフォントが統一されていない
- 6桁、10桁のシリアルナンバー
- 角度を変えても「透かし」の見え方が変わらない
- 英文2行目・3行目に記載されている「quality」の「t」と「y」が離れている
- 不自然な日本語が使用されている
- 印刷が粗い
- カードの硬度が紙のようにやわらかい
シャネルのギャランティカードには、ゴシック体で7~9桁のシリアルナンバーが記載されています。
「数字はゴシック体だけど、日本語の部分は明朝体になっている」など、書体にバラつきがある場合は偽物の可能性が高いので注意しましょう。
また、日本語の文脈が不自然な場合や、「る」が「ゐ」になっているなど誤表記がある場合も偽物です。
金具
項目 | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
ネジの種類 | マイナスネジが多い | プラスネジや星形ネジが使われることも |
メッキの仕上げ | 上品でなめらか | 粗くてムラがある |
輝き | 控えめで自然 | ギラギラと不自然 |
刻印やロゴ | きれいに刻印されている | 文字が不鮮明、位置がズレていることも |
シャネルの本物は金具の留め具にマイナスネジが使われていることが多いですが、偽物はプラスネジや星形ネジが使われていることがあります。
また、本物の金具は輝きが上品で、表面の仕上げもなめらかです。
偽物はギラギラした不自然な光り方や、メッキのムラが見られることが多いです。
このように、金具の細部を観察することで、本物と偽物の違いが分かります。
チェーン
シャネルのチェーンは「重さ」と「立体感」で本物か偽物かを見分けやすいです。
チェックポイント | 本物 | 偽物 |
---|---|---|
重さ | ずっしり重たい | 軽い |
形 | 立体感があり均一、継ぎ目や段差がない | 形が不揃い、継ぎ目や段差がある |
革の編み込み | 革が全てチェーンの内側に収まっている | 革が外側に出ている箇所がある |
本物のチェーンは、持ったときに重みが感じられ、チェーンの一つ一つが均一で立体的です。
革が全てチェーンの内側にきちんと収まっています。
偽物の場合、持ったときに軽く感じたり、チェーンの形がバラバラだったり、革が外側にはみ出していることがあります。
【アイテム別】偽物シャネルの見分けるポイント
ここでは、アイテム別の偽物シャネルの見分けるポイントについて紹介していきます。
バッグ
偽物のシャネルバッグは、金具部分やブランドロゴに明らかな違いが現れます。
特に、ターンロック金具のメッキ処理が甘く、本物に比べて劣化が早い、色にムラがある、ギラつきが強いなどの特徴があります。
また、「ココマーク」の交わる部分に不自然な切れ込みが入っていることがあり、本物にはこのような切れ込みはありません。
項目 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
金具のメッキ | 均一で上品な光沢 | ギラつきが強く、ムラがある |
ココマーク | 交わる部分に切れ込みなし | 不自然な切れ込みあり |
ターンロック | 滑らかで精密な仕上がり | バリや雑な仕上がり |
縫い目 | 均一でズレがない | 雑でいびつ |
におい | 革特有の上品な香り | 合皮のようなゴム臭 |
購入前には必ず上記の項目をチェックすることをおすすめします。
財布
偽物のシャネル財布は、シリアルシールとギャランティーカードに明らかな違いが現れます。
特に、シリアルシールの上部にあるココマークが1つしかない場合は偽物です。
本物は必ず2つのココマークが並んでいます。また、「CHANEL」の刻印では、「E」の真ん中の線が他の線より長いものや、「A」の頂点がとがっているものは偽物の特徴です。
項目 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
シリアルシール上部 | ココマークが2つ並んでいる | ココマークが1つのみ |
「E」の刻印 | 真ん中の線が短い | 真ん中の線が長い |
「A」の刻印 | 頂点が平ら | 頂点がとがっている |
ファスナー | 「EP」または「CHANEL」刻印 | 「YKK」刻印 |
革の質感 | しっとりとした高級感 | 安っぽい質感 |
上記のポイントを確認することで、素人でもシャネル財布の真贋を判断できます。
アクセサリー
シャネルのアクセサリーは偽物が多く出回っているため、本物と偽物を見分けるポイントを知っておくことが重要です。素人でも簡単にチェックできる方法があります。
項目 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
---|---|---|
質感 | 滑らかで高級感のある仕上がり | 表面に傷や凸凹、塗装の剥がれ |
刻印 | フォントが整い、深さが均一 | 位置がずれ、文字サイズがバラバラ |
ココマーク | 綺麗に整った形状 | ロゴのずれや形状の変化 |
金具 | 重厚で滑らかな仕上がり | メッキ処理が粗く、ギラつきが強 |
具体的には、ピアスの場合は刻印の「CHANEL」文字が曲がっていたり、「C」の形が崩れているものは偽物の可能性が高いです。
また、エッジの処理が甘かったり、ロゴ部分にバリが出ているものも要注意です。
シャネル製品に偽物が多い理由

シャネル製品に偽物が多い理由について紹介します。
- 見た目が本物とそっくりで満足してしまう
- リーズナブルな価格で手に入るため買ってしまう人がいる
- フリマサイトで偽物が販売されているケースがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
見た目が本物とそっくりで満足してしまう
近年、偽物のクオリティはさらに向上しており、プロが鑑定を行わないと判別できないケースが増えています。
素人目線では本物との区別ができないほど精巧に作られているため、「偽物でもかまわない」と思う人もいるようです。
本物そっくりなうえに安値で販売されていることが、偽物の流通が減らない要因の一つになっているのです。
リーズナブルな価格で手に入るため買ってしまう人がいる
シャネルのバックは、70万円~120万円程度が相場です。
しかし、偽物のバッグは大体5万円~6万円で手に入るので、価格の魅力にひかれて購入してしまう人が多いようです。
「そんなに安く売ったら儲からないのでは?」と思うかもしれませんが、シャネルは中古市場でも常に高い需要がある人気ブランドです。
偽物を大量に作って販売すれば大きな利益が見込めるため、違法な製造・販売業者が後を絶ちません。
フリマサイトで偽物が販売されているケースがある
フリマサイトやアプリなど、ネット上の情報だけで取引が成立するサービスの普及も、偽物が流通する要因の一つといえます。
インターネットに掲載されている写真のみで本物かどうかを見分けることは難しいですよね。
なかには、偽物であることを隠すために、届ける商品とは異なる写真を載せる悪質な出品者もいます。
実物を見て判断できないため、知らずに偽物をつかまされてしまうケースもあるのです。
精巧なシャネルの偽物に騙されない方法

精巧なシャネルの偽物に騙されない方法は、主に3つあります。
- 信頼できる販売元か調べる
- 価格が安すぎないか疑う
- 買取査定に出して確認する
信頼できる販売元か調べる
シャネルの精巧な偽物に騙されないためには、信頼できる販売元かどうかを事前にしっかりと調べることが重要です。
具体的には、運営歴が長く、レビュー評価が高い店舗を選びましょう。
また、返品・交換ポリシーが明確で、カスタマー対応がしっかりしているかも重要なポイントです。
さらに、シャネルをはじめとしたブランドバッグの買取に力を入れているリユースショップであれば、より安心して購入できます。
価格が安すぎないか疑う
フリマアプリで安く出品されているものには偽物が多いといわれています。
たとえば、定価で約80万円するシャネルのバッグが5〜6万円で販売されているような場合は、まず間違いなく偽物だと考えられます。
特にフリマアプリやオークションサイトでは、偽物が多く出回っており、商品の状態が「新品・未使用」と記載されているにもかかわらず、市場価格を大きく下回る価格で出品されている場合は要注意です。
買取査定に出して確認する
ブランド専門の買取店に所属している査定士には、数多くのブランド品を査定してきた鑑定眼と知識があります。
スーパーコピー品であっても見破る能力があるので、気になる方は一度相談してみるとよいでしょう。
ただし、買取業者によって在籍している査定士の能力レベルは異なります。
鑑定に関する有資格者の在籍有無、口コミや評判、シャネルの買取実績を調べるなどして、信頼できる業者に依頼しましょう。
本物のシャネルを購入できるお店
購入先 | 詳細 |
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正規店・公式オンラインストア | 100%本物保証、修理保証付き、アフターサービス充実 |
ブランド買取店 | 正規店より安い、専門鑑定士による真贋チェック済み |
海外の正規店 | 免税手続きでお得に購入できる |
正規店なら偽物を購入するリスクがなく、2021年4月以降に購入したハンドバッグとチェーンウォレットには5年間の修理保証も付いています。
また、購入後のアフターサービスも充実しているため、長く愛用できます。
正規店以外では、専門の鑑定士がいる信頼できる中古販売店も選択肢の一つです。
ブランド品を扱う中古販売店では、本物と判断したもののみが販売されているため安心して購入できます。
まとめ
購入時は、ロゴや金具の仕上げ、シリアルシールの特徴、ギャランティカードの書体や番号、チェーンの重さや立体感などを細かく確認しましょう。
また、フリマサイトやネット通販では偽物が多く出回っているため、信頼できる販売元かどうか、価格が安すぎないかなども重要なチェックポイントです。
精巧な偽物に騙されないためには、正規店や専門鑑定士が在籍する中古販売店での購入がおすすめです。