ルイヴィトンのシリアルナンバー(製造番号)がない?刻印場所と読み方を紹介

数あるブランドの中で、代表格ともいわれている「ルイヴィトン」。

そんなルイヴィトンには、シリアルナンバーというものが刻印されているのをご存じでしょうか。

シリアルナンバーは、ブランドの真贋を確認するひとつの判断材料になり得るものです。

そこで今回は、ルイヴィトンのシリアルナンバーについて詳しくご紹介します。

「自宅にあるルイヴィトン製品の価値が知りたい」「ユーズドのルイヴィトンを買おうか迷っている」という方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

ルイヴィトンのシリアルナンバーってなに?

悩む女性

ルイヴィトンのシリアルナンバーとは、アルファベットと数桁の数字を組み合わせた製造番号です。

以下では、シリアルナンバーで何がわかるのか、型番との違いについて解説します。

シリアルナンバーは製造時期と国がわかる

シリアルナンバーには、アルファベットと数字が刻印されています。

アルファベットは製造国を、数字は製造年代や時期を表しています。

たとえば「SP2035」のように、アルファベットと数字が記載されているものがシリアルナンバーです。

なお、シリアルナンバーの読み方については後述しているので、ぜひご覧ください。

シリアルナンバーと型番は違い

シリアルナンバーと型番は同じだと捉えられがちですが、それぞれ違った意味を持ちます。

項目シリアルナンバー型番
目的製造時期と製造国(工場)を判別製品モデルの種類を判別
構成アルファベット2文字+数字4桁アルファベット1文字(M・N)+数字
意味アルファベット:製造工場
数字:製造時期(年月)
特定のモデル・シリーズを識別
SP0989(1999年8月にスペインで製造)M40155(ネヴァーフルPM)
刻印場所バッグ内側のポケット裏、財布の収納ポケット内側など主にマフラーやキーリングなど
(バッグ・財布には通常なし)
刻印の有無製品本体に刻印・印字されている製品本体には基本的に刻印されない

前述したように、シリアルナンバーは製造時期と国を判別できる製造番号です。

製造時期や国が同じであれば、シリアルナンバーも同じになります。

それに対し、型番は、「製品モデルの種類」を判別できる番号です。

たとえば「M40155」のように、MやNから始まるアルファベット1文字と数字が記載されているのが型番です。

例に挙げた型番であれば、ルイヴィトンの「ネヴァーフルPM」ということがわかります。

同じモデルであっても色やサイズによって型番が異なるので、インターネットで検索するときに覚えておくとスムーズに探せて便利です。

なお、型番は主にマフラーやキーリングなどに刻印されています。

バッグや財布には記載されていないので、シリアルナンバーと両方刻印されている場合は、偽物の可能性があります。

2020年から製造番号が廃止されていた

近年生産されたルイヴィトンの製品には、シリアルナンバーが刻印されていないものがあります。

なぜなら、ルイヴィトンが2020年からシリアルナンバーを廃止し、ICチップでの商品管理を進めているからです。

コピー品の流出を防いでブランド価値を維持することを目的にICチップを取り入れているため、「シリアルナンバーがない製品は偽物」というわけではありません。

ICチップは生地の内側などに埋め込まれており、専用のスキャナーで読み取れます。

なお、ルイヴィトン製品の本物・偽物の見分け方に関しては、以下の記事で紹介しています。

お手持ちのルイヴィトンが本物かどうか気になる方はぜひ読んでみてください。

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シリアルナンバーのアルファベットから分かる製造国一覧

前述したように、ルイヴィトンのシリアルナンバーにはアルファベットが刻印されています。

このアルファベットを見ることで、どの国で作られたかわかります。

フランス

AAACAHANAR
ASBABJBUCT
COCVCXDRDU
DTETFLGRIT
LALMMBMIMM
MSNORARERI
SASDSFSLSN
SPSRTATHTJ
TNTRTSVIV.I.
VXAAS(スペシャルオーダー品)A0 A1 A2(例外として数字使用)

スペイン

BCCACFCRGI
LBLMLOLWUB

イタリア

BABCBOCECL
FAFHFKFNFO
FPFJFYLEMA
NQNZOBPLRE
RCROSTTBTD

ドイツ

LPOL

スイス

DIFA

アメリカ

FCFHFLLAOS
SDTX

その他

DK(正規店で修理された製品に刻印)

上述した表を見ると、ルイヴィトンはあらゆる国で製造されていることがわかります。

なお、製造国は異なってもアルファベットが同じ場合があります。

そのときは、ルイヴィトン製品に刻印されている“made in○◯(国名)”をチェックしましょう。

国名とシリアルナンバーが一致していない場合は、偽物の可能性があります。

シリアルナンバーの数字から分かる製造時期

シリアルナンバーの数字からは、「アイテムがいつ作られたか」ということがわかります。以下では、その製造時期の読み取り方について説明します。

●1980年代

数字のみの表記
【例:843 → 1984年3月】

●1985年〜

アルファベット+数字
数字+アルファベット 【
例:AA863 → フランス製 1986年3月】

●1990年〜2006年

アルファベット+数字4桁
数字1・3番目で製造月、2・4番目で製造年
【例:AA0932 → フランス製 1992年3月】

●2007年〜

アルファベット+数字4桁
数字1・3番目で製造週、2・4番目で製造年
【例:AA4165 → フランス製 2015年46週】
※閏年などで変化しますが、1年は52〜54週あります。

製造時期を遡ると、ルイヴィトンは大変歴史のあるブランドということを改めて感じるでしょう。

ルイヴィトンの歴史を紐解いてみたいという方は、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

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シリアルナンバーはどこにあるの?

シリアルナンバーを探す女性

ルイヴィトン製品をお持ちの方の中には、「昔購入したものなのにシリアルナンバーが見つからない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで、刻印のある場所と探す際のポイントをご紹介します。

刻印のある場所が複雑なことも

まず、押さえておきたいのが「製品によって刻印のある場所が複雑で、シリアルナンバーが見つけにくい」ということ。

なぜなら、シリアルナンバーはカスタマーサービス利用時に店舗側が製品を確認するためのものだからです。

つまり、顧客側が確認することを前提としているわけではないのです。

そのため、2020年よりも前に製造されたルイヴィトン製品で、シリアルナンバーが見当たらなくても偽物ということはありません。

探す際のポイント

では、シリアルナンバーは主にどの辺にあるのでしょうか。

刻印のある場所と探す際のポイントは以下のとおりです。

刻印のある場所探す際のポイント
バッグの内側「バッグの内側にある収納ポケットの裏側」「バッグの内側にあるヌメ革のタグ」を重点的にチェックしましょう。
ファスナー近くの隅裏地がスエードのような素材のバッグは、ファスナー近くの隅に刻印されていることが多いため、そこを重点的にチェックするのがポイントです。
縫い目付近シリアルナンバーが縫い目ギリギリに刻印されていることもあります。その場合は非常に見えにくいため、開閉口を広げてから探すのがポイントです。

なお、シリアルナンバーを探す際にバッグの開閉口を広げるときは、製品を傷めないよう注意しましょう。

ルイヴィトンのシリアルナンバーに関するよくある質問

ルイヴィトンの本物か確認する方法は?

本物のシリアルナンバーは「アルファベット2文字と4桁の数字」で構成されており、製造された国と時期を表しています。

具体的な確認方法として、まずバッグの内側や財布の内ポケット部分でシリアルナンバーを探してください。

見つけたら、文字の刻印が均一で深さが揃っているか、フォントが統一されているかをチェックします。

偽物の場合、「アルファベット1文字と数字5文字」という存在しない構成だったり、文字がつぶれていたり、刻印がずれていることが多いのです。

このように、シリアルナンバーの有無と質を確認することで、ルイヴィトンの真贋を見分けることができます。

ルイヴィトンの財布のシリアルナンバーはどこで確認できますか?

ルイヴィトンの財布のシリアルナンバーは、主に内側の収納ポケットの縫い目付近で確認できます。

具体的には、カード入れなどの端っこに記載されているパターンが多く見られます。

また、革の色とシリアルナンバーの文字色が同化していることもあり、プロでも探すのが大変な時があります。

折り畳み財布では、財布の中のカード入れの端っこにシリアルナンバーが記載されている場合もあります。

最新のルイヴィトン製品にもシリアルナンバーは刻印されていますか?

最新のルイヴィトン製品には、従来のシリアルナンバーは刻印されていません。

2021年頃から、ルイヴィトンは偽造品の流通を防ぐため、シリアルナンバーに代わってICチップを導入しました。

このICチップはRFID技術を利用しており、製品の詳細情報を非接触で読み取ることができます。

従来のシリアルナンバーは偽造されやすく、偽物が市場に出回る原因となっていたため、より高度な技術への移行が行われたのです。

専用のRFIDリーダーを使用することで、製造年や製造場所、製造ロットなどの詳細情報を読み取ることが可能です。

ルイヴィトンの製品にシリアルナンバーが刻印されていない場合、偽物なのでしょうか?

ルイヴィトンの製品にシリアルナンバーが刻印されていない場合でも、必ずしも偽物ではありません。

1980年より前に製造された製品にはもともとシリアルナンバーが刻印されていません。

また、長年の使用によって刻印部分が擦れて見えなくなってしまったり、正規店での修理で内側の革やキャンバスを張り替えられた際に、元の刻印が消えてしまうことがあります。

さらに、稀なケースですが職人さんが刻印を忘れてしまい、最初からない場合も存在します。

2021年以降に販売されている製品の一部では、シリアルナンバーの代わりにRFIDと呼ばれるICチップによる商品管理が導入されており、従来のような刻印がない場合があります。

ルイヴィトンを高く売るならMARUKA(マルカ)がおすすめ

ルイヴィトンのシリアルナンバーは、アルファベットと数桁の数字から構成されています。2020年から製造番号が廃止されてICチップに置き換わってきているため、そもそもシリアルナンバーが刻印されていない製品もあるでしょう。

とはいえ、市場に出回っているルイヴィトンは2020年以前に製造された製品が多く、シリアルナンバーが刻印されているものがほとんどです。

そのため、2020年以前に製造されたルイヴィトン製品をお持ちで、「シリアルナンバーを探したい」という方は、今回ご紹介した刻印場所を重点的にチェックしてみてください。

なお、MARUKA(マルカ)ではルイヴィトン製品の高価買取に力を入れています。
「ルイヴィトン製品を手放そうか迷っている」という方は、ぜひこの機会にMARUKA(マルカ)をご利用ください。

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