エルメスの素材で人気のクシュベル!エプソンとの違いとは?|ブランド高価買取・高く売るならMARUKA(マルカ)へ

公開日:2021年10月27日

エルメスのバッグに使用されている
「クシュベル」と「エプソン」という素材をご存知でしょうか。
クシュベルはすでに廃盤となっており、現在は中古市場でしか購入できません。
そのクシュベルの後継として使われているのが、エプソンです。
そこで今回は、クシュベルの人気の理由やエプソンとの違い、それぞれの素材で人気のラインをご紹介します。

エルメスのヴィンテージバッグに
使用されている素材『クシュベル』

クシュベルとは、仔牛(雄)の革のことです。
正式名称は「ヴォー・グレネ・クシュベル(Veau Graine Courchevel)」と言い、略して「クシュベル」と呼ばれています。
クシュベルはすでに廃盤となっていますが、エルメスを代表するケリーやバーキン、ボリードに使用されていた素材です。
クシュベルはガラス加工が施されており、型押しによってキメが細かいのが特徴です。
これにより、光沢があり上品さを感じられる仕上がりになっています。
また、触り心地に関しては張りがあり、硬めなので上質感があるのが特徴です。
クシュベル素材を使用したバッグは見た目も触り心地も高級感があり、持っているだけでエレガントさを演出してくれますし、海外セレブやモデルをはじめ世界的に注目を集めている素材です。
しかし、現在は新しいバッグにクシュベル素材は使用されていないため、ヴィンテージエルメスとして中古市場では高値で取引されています。

クシュベル素材が人気の理由

クシュベルが人気の理由には、第一に「光沢感」が挙げられます。
ガラス加工が施されているので光沢が美しく、ほかの素材に比べるとやや明るく見えるのが特徴です。
これにより、鮮やかな発色でバッグをより美しく見せられます。
このほか、「汚れや傷がつきにくい」という点もクシュベルが人気を集めている理由のひとつです。
バッグは長年使用しているとどうしても汚れや傷がついてしまうもの。
素材によっては傷つきやすいものもあり、見た目が悪くなってしまいます。
その点、クシュベルは大事に扱っていれば新品に近い見た目を維持できるので長年愛用し続けることが可能です。

クシュベル素材を使用した人気のライン

ここでは、クシュベル素材を使用した人気のラインを3つご紹介します。

ケリー

1936年に誕生した「ケリー」。じつは、ケリーは最初からその名前だったわけではなく、「サック・ア・クロア」と呼ばれていました。
このサック・ア・クロアをモナコ公妃のグレース・ケリーが使用しており、妊娠中のお腹をパパラッチに撮られるのを避けるためバッグで隠したところ、注目を集めるようになったといわれています。
それから1956年にグレース・ケリーの名前にちなんでケリーに改名されたのです。
ケリーのバッグには、「持ち手が1本」という特徴があります。
バッグの中が見えないようにフラップが付いており、美しいフォルムを描いています。
また、ショルダーストラップが付属されているので、エレガントなフォルムを維持しながら2Way使いできます。
このほか、ケリーのバッグには「内縫い・外縫いの2つのデザインがある」という点も特徴として挙げられます。
内縫いは縫製部分が見えないので、柔らかでふんわりとした印象を与えるのが魅力です。
一方で、外縫いは縫製部分を見せることによってシャープな印象を演出するため、ビジネスシーンで多く活用されています。

バーキン

バーキンが誕生したのは、1892年。
当時、エルメスの社長が飛行機に乗った際、たまたま隣に居合わせた女性が歌手・女優・モデルとマルチに活躍する「ジェーン・バーキン」で、バッグにたくさんの荷物を詰め込んでいる姿を見たことがきっかけでバーキンが誕生しました。
そんなバーキンの最大の特徴には「高い収納力」が挙げられます。
荷物がたくさん入るようにと内装には仕切りがなく、フラップを開けると前面にオープンポケット、背面にはファスナーポケットが付いています。
クシュベル素材で作られたバーキンは型崩れがしにくいだけでなく、傷が付きにくく水濡れにも強いので長く愛用できるのも特徴のひとつです。

ボリード

エルメス最初のファスナーバッグとして誕生したのがボリードです。
カナダで自動車の幌(ほろ)を留めるファスナーを当時の社長が目にしたのをきっかけに、そこからバッグに取り入れられるようになったといわれています。
ボリードが誕生するまではヨーロッパではまだファスナーが発見されていなかったため、エルメスのファスナーバッグが登場し瞬く間に大注目を集めました。
そして、高級馬具店だったエルメスはこれを機に本格的にファッションブランドへと変わります。
ボリードが誕生したのは1923年ですが、発売当初は「ブガッティ」という名前でした。
ブガッティとは、“走る宝石”と呼ばれていた高級自動車の名前です。
車のラジエーターの形状がバッグのフォルムと似ていたため、そこからブガッティと名付けたそうです。
それから半楕円形フォルムをしたバッグが「ブガッティ型」と呼ばれるようになり、差別化するためレーシングカーの名前である「ボリード」に改名したといわれています。
ボリードの特徴は、美しいフォルムを描いていること。
なだらかな丸みを帯びたシルエットが優しく気品のある雰囲気を演出します。
このほか、ボリードはサイズのバリエーションが豊富なのも特徴のひとつです。
サイズは全部で7種類あり、ちょっとしたお出かけに使用できるものから旅行に使えるものまで幅広く展開しており、用途に適したサイズのバッグを見つけられます。

クシュベルとエプソンの違いとは?

クシュベルの後継が「ヴォー・エプソン」です。
2003年からエプソン素材が使用されるようになりましたが、特徴がクシュベルと似ているため大きくは変わってはいません。
そのため、違いがあまりないように感じられますが、クシュベルとエプソンには主に2つの違いがあります。
1つ目が「光沢」です。前述したように、クシュベルはガラス加工が施されているため強い光沢感があります。
一方で、エプソンはガラス加工が施されていないので
クシュベルほどの強い光沢感はありません。
そして、2つ目が「型押し」です
クシュベルは型押しがしっかりされているので、キメが細かくなっています。
反対に、エプソンは型押しがやや浅くなっており、目が粗くなっているのが特徴です。
クシュベルとエプソンは型押しによって見た目が少し異なります。

エプソン素材を使用した人気のライン

エプソン素材を使用した人気のラインにはケリーもありますが、もうひとつ有名なものに「エヴリン」があります。

エヴリン

エヴリンは、1978年に誕生したショルダーバッグです。
もともとは馬具を収納することを目的に作られたバッグなので、馬の蹄鉄(ていてつ)のように縦長の楕円形になっているのが特徴です。
さらに、エヴリンのバッグには中央に大きく「H」の文字がパンチングされています。
これはエルメスの頭文字を表しており、遠目からでもエヴリンだとわかるほど印象的なデザインに仕上がっています。
このほか、エヴリンは年式によって構造が変化しており、現在は3つのデザインがあります。
まず、初期に製造されたエヴリン「Ⅰ(アン)」はシンプルな構造になっており、内側にポケットが付いているのが特徴です。
馬具の収納を重視して作られたデザインのため、ショルダーの長さは調整できません。
2006年頃に登場したのがエヴリン「Ⅱ(ドゥ)」です。
内ポケットがなくなり、代わりに外側にポケットが付いています。
そして、2014年頃に登場したエヴリン「Ⅲ(トロワ)」。
大きく変化したのが、ショルダーの長さを調整できるようになったことです。
身長に合わせてサイズ変更ができるようになったため、使い勝手がよくなっています。

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エルメスのバッグにはさまざまな素材が使用されていますが、その中でも人気なのが「クシュベル」と「エプソン」です。
今回ご紹介したように、クシュベルはすでに廃盤となっているため中古でしか購入できません。
人気が高く、中古市場では高値で取引されています。
一方で、クシュベルの後継であるエプソンはバッグのみならず財布などにも使用されており、エルメスファンから高い人気を誇っています。
仮に、クシュベルやエプソン素材が使われたヴィンテージエルメスを持っていて今後使用する予定がないのであれば、価値が下がってしまう前に買取に出すのがおすすめです。
MARUKA(マルカ)ではヴィンテージエルメスの高額買取を実施しています。
汚れや傷、剥がれなどがあっても買取いたしますので、この機会にぜひご利用ください。

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