世界5大ジュエリーとは?格付けが決まる基準や歴史・魅力を解説

世界5大ジュエリーとは?格付けが決まる基準や歴史・魅力を解説

「5大ジュエリーって何?」

5大ジュエリー(世界5大ジュエラー)とは、ティファニー、カルティエ、ブルガリ、ヴァン クリーフ&アーペル、ハリー・ウィンストンの5つを指します。

これらは長い歴史と卓越した職人技術、そして稀少な宝石を用いた芸術性の高いハイジュエリーを展開しており、世界中の憧れの的となっています。

今回は「5大ジュエリーの格付け基準」や「各ブランドの特徴と人気コレクション」などについて詳しく解説していきます。

一生もののジュエリー選びを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

5大ジュエリーとは?

5大ジュエリーとは?

5大ジュエリー(世界5大ジュエラー)とは、世界的な知名度と人気を誇る5つの高級ジュエリーブランドの総称です。

これらのブランドは、長い歴史と高い品質、そして希少な宝石を用いた芸術性の高いハイジュエリーを展開しており、多くの人々の憧れの対象となっています。

ブランド名創業年発祥国
ティファニー(Tiffany & Co.)1837年アメリカ
カルティエ(Cartier)1847年フランス
ブルガリ(BVLGARI)1884年イタリア
ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)1906年フランス
ハリー・ウィンストン(Harry Winston)1932年アメリカ

上記のブランドが5大ジュエリーと呼ばれる理由は、単なる知名度だけでなく、稀少性の高い宝石の使用、卓越したデザイン性と芸術性、そして長年培われてきた確かな技術力にあります。

一般的にハリー・ウィンストンが最高位とされ、次いでヴァン クリーフ&アーペル、残る3ブランドはほぼ同等とされていますが、明確な序列があるわけではありません。

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5大ジュエリーの格付けが決まる基準

5大ジュエリーの「格付け」と言われるものには、明確な公式基準があるわけではありません。

歴史や品質、ブランド価値など複数の要素が総合的に評価され、その結果として「格が高い」と語られているに過ぎません。

基準詳細
歴史・伝統創業年、王室・セレブとの関係、代表的な名品があるかどうか
品質・技術宝石の選別基準、カットやセッティングの技術、水準の安定性
デザイン性・独創性そのブランドとひと目で分かる意匠やアイコン的コレクションがあるか
知名度・ブランド力世界的な認知度、ファッション・文化への影響力、メディア露出
販売実績・店舗網世界主要都市での店舗展開、中古市場での人気や資産価値の維持しやすさ

実際には、ハリー・ウィンストンやヴァンクリーフ&アーペルなどが「格が高い」と語られることもありますが、どのブランドが上かを決める公式な序列やルールは存在しません。

そのため、「5大ジュエリーの格付けが決まる基準」は、上記のような歴史・品質・技術・ブランド力などを総合的に見た、業界と市場の評価の積み重ねだと考えるとイメージしやすいです。

5大ジュエリー①ティファニー

5大ジュエリー①ティファニー

ティファニーは1837年にニューヨークで創業したアメリカを代表するプレミアジュエラーで、世界五大ジュエラーの一つと認められた存在です。

ブランドを象徴する「ティファニーブルー」はコマドリの卵の色に由来し、ブルーボックスとともに特別感を演出します。

また、ハイジュエリーからシルバーまで幅広い価格帯を展開し、若い世代から一生ものを探す人まで長く付き合いやすい点も特徴です。

人気のコレクション

ティファニーは、比較的手の届きやすいシルバーアイテムから、ダイヤモンドを贅沢に使った高級コレクションまで、幅広く展開しています。

コレクション名特徴
ティファニー® セッティング6本爪でダイヤを高く留めた王道の婚約指輪です。
ティファニー T「T」の文字をモチーフにした直線的でモダンなデザインです。
ティファニー ハードウェアチェーンリンクが印象的な、少しハードで存在感のあるラインです。
ティファニー アトラスローマ数字のモチーフが特徴で、時計やジュエリーに展開されています

例えば「一生ものの婚約指輪」を探すなら、王道のティファニー セッティングを中心に見ていくと、自分の好みとの違いが分かりやすくなります。

日常使いが目的なら、ティファニー Tやハードウェアなど、普段のファッションに合わせやすいコレクションから選ぶのがおすすめです。

5大ジュエリー②カルティエ

5大ジュエリー②カルティエ

カルティエは1847年にパリで創業したフランスを代表するプレミアジュエラーで、世界五大ジュエラーの一つと認められています。

「宝石商の王」と称されるカルティエは、ナポレオン三世の妻ウジェニー皇后をはじめとするヨーロッパ王族貴族を顧客に持ち、圧倒的なステータスを築いてきました。

ブランドのシンボルである「パンテール(豹)」は、挑戦・威力・自由を表現し、カルティエらしい優雅さと力強さを象徴するモチーフとして様々なジュエリーに用いられています。

人気のコレクション

カルティエは、伝統的なブライダルジュエリーから、モダンなデイリーアクセサリーまで多彩なコレクションを展開しています。

コレクション名特徴
ソリテール 18954本爪でダイヤモンドを高く留めた王道の婚約指輪で、130年以上愛され続ける定番です。
ラブビスモチーフが特徴的で、永遠の絆を象徴する1970年代生まれのアイコニックなコレクションです。
トリニティ3色のゴールドが絡み合うデザインで、愛・友情・忠誠を表現した1924年誕生の名作です。
パンテール ドゥ カルティエカルティエのシンボルである豹をモチーフにした、エレガントで力強いデザインです。
バレリーナバレエのように2人で支え合うという意味が込められた、人気のブライダルコレクションです。

例えば結婚指輪では「トリニティ」「LOVE」「カルティエ ダムール」などが定番として挙げられます。

5大ジュエリー③ブルガリ

5大ジュエリー③ブルガリ

ブルガリは1884年にイタリア・ローマで創業したプレミアジュエラーで、世界五大ジュエラーの一つに数えられています。

ギリシャ系イタリア人で銀細工師の家系に生まれたソティリオ・ブルガリが、ローマのシスティナ通りに宝石店を開いたのが始まりです。

古代ローマやギリシャ建築からインスピレーションを得た大胆なデザインと、ルビーやサファイアなどの色石を贅沢に使ったスタイリッシュなジュエリーが特徴です。

「色石といえばブルガリ」と賞賛されるほど独自のスタイルを確立しています。

人気のコレクション

ブルガリは、古代ローマの建築美や歴史的なモチーフを現代的に解釈したコレクションを幅広く展開しています。

コレクション名特徴
ビー・ゼロワンローマのコロッセオから着想を得た円形デザインで、螺旋状フォルムが「永遠」や「無限」を表現したブルガリを象徴するラインです。
セルペンティ蛇をモチーフにしたデザインで、「永遠」「再生」を意味するとされるモチーフを使い、妖艶さと品格を兼ね備えています。
ディーヴァ ドリーム古代ローマの浴場モザイクから着想を得た扇型モチーフが特徴で、フェミニンで華やかな印象を与えるジュエリーです。
ブルガリ・ブルガリブランドロゴをリングやベゼルに刻んだアイコニックなシリーズで、シンプルながら強い存在感があり、時計やジュエリーに展開されています。

例えば、日常使いしやすいリングを探しているなら、ビー・ゼロワンやブルガリ・ブルガリのようなシンプル寄りのコレクションから選ぶと、普段のコーディネートにも馴染みやすくなります。

一方で、特別な日の主役級ジュエリーが欲しい場合は、セルペンティやディーヴァ ドリームのような華やかなラインを軸に見ると、自分の「なりたいイメージ」が見つけやすくなります。

5大ジュエリー④ヴァンクリーフ&アーペル

5大ジュエリー④ヴァンクリーフ&アーペル

ヴァンクリーフ&アーペルは1906年にパリで創業したフランスを代表する名門ジュエリーブランドで、世界五大ジュエラーの一角を担う存在です。

宝石職人の息子であるアルフレッド・ヴァンクリーフと宝石商の娘エステル・アーペルの結婚をきっかけに誕生し、義兄であるシャルル・アーペルとともにパリのヴァンドーム広場22番地にブティックを開きました。

四つ葉のクローバーをモチーフにした「アルハンブラ」コレクションは愛と幸運の象徴として知られ、繊細で愛らしいデザインと卓越した職人技術により、世界中の女性を魅了し続けています。

人気のコレクション

ヴァンクリーフ&アーペルは、幸運のシンボルをモチーフにした繊細なデザインから、独自の技法を駆使した高級コレクションまで幅広く展開しています。​

コレクション名特徴
アルハンブラ四つ葉のクローバーをモチーフにした幸運の象徴で、ロングネックレスなどアイコニックなデザインが多いコレクションです。
ペルレ真珠のようなゴールドビーズが並ぶ、シンプルかつ華やかなラインで、重ねづけもしやすいデザインを楽しめます。
フリヴォルハート形の花びらが立体的に重なる花モチーフで、ミラーポリッシュとダイヤモンドの輝きが際立つのが魅力といえます。

このように、ヴァンクリーフ&アーペルは「幸運」や「花」といったポエティックな世界観が好きな人にぴったりの5大ジュエラーです。

クラシカルで重厚な雰囲気よりも、軽やかで可憐なデザインに惹かれるなら、アルハンブラやペルレなどがおすすめです。

5大ジュエリー⑤ハリーウィンストン

5大ジュエリー⑤ハリーウィンストン

ハリーウィンストンは1932年にニューヨークで創業したアメリカのプレミアジュエラーで、世界五大ジュエラーの一つとして最高峰に位置します。

創始者ハリー・ウィンストンは「キング・オブ・ダイヤモンド」と称され、ダイヤモンドの品質を決める4つのC(カラット、カラー、カット、クラリティ)すべてにおいて最高クラスの石だけを使用しています。

また、1940年代から続くタイムレスなデザインと、世界中のセレブリティに愛される圧倒的なブランド力で、一生ものとして受け継がれる価値を持っています。

人気のコレクション

ハリーウィンストンは、婚約指輪から日常使いできるジュエリーまで、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すコレクションを展開しています。

コレクション名特徴
リリークラスター満開のユリの花をモチーフにした、気品溢れる花びらのデザインです。
HWロゴブランドイニシャルを取り入れた、アイコニックで存在感のあるデザインです。
サンフラワーひまわりの生命力を表現した、華やかで立体的な印象のコレクションです。
ラウンドカット・ソリティアセンターダイヤモンドを引き立てる、婚約指輪として王道のデザインです。

リリークラスターやHWロゴなど、ブランドらしい個性が光るコレクションから、王道のラウンドカット・ソリティアまで幅広い選択肢があります。

5大ジュエリーに関するよくある質問

最後に、世界5大ジュエリーブランドにまつわる疑問、よくある質問に回答します。

ブシュロンが世界5大ジュエラーには含まれない理由は?

ブシュロンが世界5大ジュエラーに含まれないのは、「格が低いから」ではなく、呼び名の基準が違うからだと言われています。

世界5大ジュエラーは一般的に、知名度や世界展開、売上規模などを総合して語られることが多いです。

一方でブシュロンは、フランス高級宝飾協会が認める「パリ5大ジュエラー(グランサンク)」の一つとして、歴史や技術面では最高峰の名門と評価されています。

つまり、ブシュロンが世界5大ジュエラーに含まれないのは品質や格が劣るからではなく、あくまで「基準の違い」によるものなのです。

ショーメが世界5大ジュエラーには含まれない理由は?

ショーメが世界5大ジュエラーに含まれないのは、ブランドの格が低いからではなく、「世界5大」と「パリ5大」で分類の軸が違うためだと考えられます。

ショーメは、ブシュロンやメレリオ・ディ・メレーなどと並ぶ「パリ5大ジュエラー(グランサンク)」に属する老舗であり、フランス高級宝飾協会に認められた別枠の最高峰ジュエラーです。

1780年創業の名門ハイジュエラーとして、ナポレオン1世や皇后ジョゼフィーヌに愛された歴史があります。

日本の五大ジュエリーブランドとされるのはどのブランドでしょうか?

日本の「五大ジュエリーブランド」には明確な公式定義はありません。

とはいえ、日本発の老舗・有名ブランドとしてよく名前が挙がるのが、次の5ブランドです。

ブランド名特徴
ミキモト(MIKIMOTO)日本を代表する老舗パールジュエリーブランドで、真珠の品質と格式の高さに定評があります。
タサキ(TASAKI)真珠とダイヤモンドを活かしたモダンなデザインが強みで、ハイジュエリーとしても高く評価されています。
ギンザタナカ(GINZA TANAKA)創業120年以上の老舗で、純金やプラチナを使った高品質なジュエリーやブライダルリングが人気です。
スタージュエリー(STAR JEWELRY)横浜発のブランドで、星や月モチーフなどロマンチックなデザインが多く、日常使いのジュエリーとして選ばれています。
ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)洗練されたシンプルデザインが中心で、オフィススタイルにも合わせやすい日本の人気ブランドです。

7大ジュエラーとは?

7大ジュエラーとは“世界5大ジュエラー”に、ショーメとブシュロンという2ブランドを加えた呼び方です。

ただし公的な定義や格付け機関があるわけではなく、あくまでメディアやショップが分かりやすさのために使う表現です。

まとめ

5大ジュエリーは、ティファニー・カルティエ・ブルガリ・ヴァンクリーフ&アーペル・ハリーウィンストンという5つのブランドを指します。

いずれも長い歴史、高い技術力、独自のデザイン性とブランド力によって世界的ステータスを確立しているジュエラーです。

今回紹介した5大ジュエリーそれぞれの歴史や代表コレクション、そして自分のライフスタイルや「なりたいイメージ」に合った選び方を意識しながら、気になるブランドやラインを実際の店舗や公式サイトで見比べてみてください。

また、将来の資産価値や中古市場での評価も視野に入れたい場合は、知名度や市場での人気が高いブランド・コレクションを中心に候補を絞り込むのがおすすめです。

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